粟倉集落入り口にある地蔵堂。奥の高みに瞽女宿「天上」
瞽女宿巡りを始めてから13年。2009年から瞽女宿を6年かけて巡り、6年前に「瞽女宿街道を行く」写真集を上梓した後は、一年に一回ほど海川や姫川方面に足を向ける。瞽女宿巡りの頃は四季を通じては、山村の表情を撮っていたのだが、山村に残っていた葛屋も次第に無くなってきた。
糸魚川市粟倉の瞽女宿「天上」さんは、築250年以上江戸後期からの旧家である。瞽女宿「天上」は屋号の通り、集落を舐め回すかのような丘の上の一等地に建っている。当主の猪俣さんは、私が取材した10年前には82歳だったから、ご健在なら優に90歳を超えていらっしゃると思うが、6年前に写真集を届けた時は腰を痛めて入院していた。この時は会えなかったが、後に巻紙の丁寧な手紙をいただいた。
優しそうな石仏。
樹木に囲まれた瞽女宿「天上」声をかけたが家内から返事はなかった。話を伺った当時、娘さんが二人で嫁に行き、当家は私で終わると、寂しそうに話された。
正面からの瞽女宿「天上。
市野々集落にて
市野々集落に残る茅葺家。市野々集落には2件の茅葺があったが一軒は潰れました。今残る茅葺も当主と話した当時は元気だったが
今はメンテナンスはしていないようだった。茅葺左は駒ヶ岳
粟倉から来海沢(ここから日本海が見える)、来海沢から市野々集落。市野々集落から御前山から海川に。
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