上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

渓流三昧 釣キチ親子7年振釣行 9月10〜11日

2022-09-18 08:41:59 | 渓流釣り

   まずはお決まりの林道歩き。10日(土曜日)、午前10:30分。

 連日の釣りに悲鳴を上げ始めた75歳の体。でも岩魚三昧釣キチ。釣期はあとわずか。来年も元気でこの世に存在しているという確約はない。

父さん、岩魚を釣りたい」

と言い出した長男が、次男と明日早朝、上越にやってくる。この二人、釣りキチ親父に連れられ、誕生日を迎えるまもなく、白神だ、知床だ、四万十源流だと、親父に連れ回されまくったのだ。だから親父の影響を受け、結婚する前二人ともバイクだ、山だと、やっていたようだが、嫁をもらい、仕事も中堅となり、二人とも肥満気味だ。しかも最近の趣味はサボテンなのだという。リモートワークにサボテンなどという不健康な体に喝を入れるべく、老体に鞭打って待っていたが、さてどうか。10日の午前2時、東京から上越到着。

二人とも足尾松木沢の谷泊まり以来、7年ぶりに渓に立つ。長男は高二の時に南アルプスでヤマト岩魚を釣ってから魚の顔を見ていないし、次男は中二の時に43cmの岩魚を釣って以来であるから、渓魚を釣ればお互い18年ぶりなのである。

「お父さん、アレ!」と次男が指差す方を見れば、崖から落ち、親から逸れただろうカモシカの子が、堰堤下にうずくまっていた。顔に大きな傷が何か所かあり、その傷に銀蝿が卵を産みに纏わり付いていて、かなり憔悴している。子カモシカは私たちを見て鳴き始めたが、親が見捨てたとしたら、私達にはなす術は無い。水をかけ体に付着した銀蝿を追い払ってやったが、助かるとしたら親カモシカが見つけるしか方法はないだろう。

 「息子たちが小学生の頃、谷に横たわるカモシカの屍を見せたことがある。白骨化した頭部、腐敗した内臓、その光景と自然の厳しさを改めて思い起こしたに違いない」

自然の中で遊ぶということは、人間という生物の生き様を改めて俯瞰して見ることだと思っている。

良いテンバを見つけ整地しタープを張る。虫に滅法弱い長男には虫除けのシャツを着せ、テンバ周りには虫がよらないスプレーをしっかり撒いた。ハッカや防虫スプレーしっかり塗布した。(だが本命の長男はなんともなかったのだが、次男がチャドクガにやられ顔と首、肩が次の日の朝晴れてしまった)

18年ぶりの岩魚。ど、どこにと思うほど小さいが、思わず顔がほころぶ長男。大小は関係なくまずは一匹だ!

ちいちゃい、放流。

 私が最初に良型を二匹釣り、沢に沈めてキープ。竿を畳み、後は息子たちに任せることにした。今夜食べる3人分のうち2匹は確保したので、後一匹は息子たちに任せたのだった。息子たち30分交代で釣り上がる。どうやら賭けをしているようだ。

 

ヤマトイワナ(南アルプス源流にて)長男、高校2年(2005年)

 

  過去の遡行記 渓の記憶・大蛇尾川釣行記(1998年)  ←クリック

 

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魚達との出会いだけを求めてから→  長野県 ヤマト岩魚の渓  2010年8月20日〜22日

 

次男、プレッシャーが掛かる。

 次男にもきた。やったぜ!

これも放流サイズだが兄貴より大きいぞ、と顔が語っているが、なかなか良い型出ないな〜、でも次男も18年ぶり。今回の渓流釣は、長男に無理やり付き合わされたものの、仕切りに「釣は面白い」と、ご機嫌である。

大岩魚(43cm)栃木県内の沢で 次男、中学2年の時(2005年)

 

の後、長男が3匹追加し、4匹となる。次男はといえば時間帯が悪いのか毛鉤の打ち方が長男より下手なので、なかなか当たりがない。午後4時過ぎ次男に変わった途端、当たりが連続し4匹でタイとなったところで、テンバに戻る。次男が最後に釣った岩魚がキープサイズ、でこれで人数分3匹揃う。

2に続く