上越・町家暮らし

主に新潟県・上越市の自然、文化、風土、そして町家暮らしについて書いていきます

早春賦・五智界隈から

2015-04-06 20:25:54 | 日記・エッセイ・コラム

 3月末から4月末にかけての瞽女の遊芸の旅はおよそ一ヶ月あまり.直江津をまわり.西頸城の谷へと移動する.雪の残る山村に鮮やかな新緑が映える頃,瞽女の三味線の音が西頸城の谷間にこだまする.

 

風が温くまり,春雨が降り続くと、3,4mにも及ぶ積雪に覆われていた道も,やがて溶け出し大地が剥き出しになり,残雪のいたるところにふきのとうが顔を出す.現在のように除雪対策が構築されていなかった時代,村人が総出で,カンジキで積雪を踏み固め,道を設えていた雪道にさえも,春はしっかりとやってくるのだ.

 

3と8の付く日は直江津では朝市が開かれる

 

現在,上越市で中央町と呼ばれる辺りが,上越では一番古い集落で,かっては今町と呼ばれたところで、港が近くにあり、城跡があった。この城は福島城(1607年築城)と呼ばれ、上杉謙信らが築城した春日山城と城下を統一した形で、福島城は作られたが、僅か7年で廃城になり、新たに高田城が作られた。

私の家がある中央町はかっては今町とよばれていた.近くには五智国分寺がある.また親鸞上人上陸の地もある。それらは私の家からは歩いて20分程.そこから10分程足をのばせば,上越が一望できる,展望台があり,散歩コースになっている.

 

 

 

五智国分寺参道入り口には,柔らかな表情の如意輪観音様が

 

 

 

 

 

五智国分寺から低山が広がる,海岸丘陵地帯を散策すると.春の花が咲き誇り、芽吹き始めた山菜が目をひく

たらの芽

こしあぶら,後一週間もすれば食べごろに

まんさく

 

展望台から直江津市街,港,背後に米山