豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

先人達の極意とは…北斗市

2015-10-24 13:58:06 | ファース本部

大工さんは、姫路城の内部を見学することで、あの構造物が数百年に出来たと知って感心するどころから、もう呆れてしまうほどです。
直径1mの丸太が2本で姫路城を支えていますが、道具のない時代にどうのようにしてと。

素人の人は何気に見て回るのかも知れませんが、私達は実際に施工現場を想像すると気が遠くなる思いを致します。エジプトのピラミッドも同じ思いで見ることになるのでしょう。
構造物の施工を想像するだけでなく、温熱性能にも驚愕の知恵が活かされています。

私達は、温かい家に住むため、家の外皮を高気密高断熱にすることを思考しました。
一番、真っ当な方法なのでしょう。
しかし、日本家屋は開放の思考の強い国です。
高温多湿の気候特性を持つ我国では、安易な高気密高断熱で家の寿命を短くすることも。

私は先人達が行ってきた知恵の一端を茅葺屋根(写真)に見ることができました。
茅葺屋根は、茅に雨水を溜め込み、太陽熱や夏の高温で蒸発する際の気化熱で家屋内を涼しくさせます。
真冬は雪で上部を断熱し、溜め込んだ水分を家屋内に放出して湿度をあげ、住む人のカラダから気化熱を奪わない手法を用いていたのです。

元々はインドの藁の屋根がヒントになったようです。
藁の屋根では、軒先を長くし、家全体的に品格や格調を保つことが無理です。
そのため我国が独自に作ったのが写真のような茅葺屋根です。
藁の屋根の貧者が住む家から、寺院などと身分の高い人々が使用する建造物に使用されるようになりました。
しかも「水分管理」という温熱性能を有しているのです。

私は、ファースの家を、この水分管理の極意を空気循環で床下の調湿材スカットールで行いように致しました。
先人達の知恵を拝借することで現代アレンジを工夫することが。

今日は、研究開発室のスタッフ、藤木君とファースの家・応募作品の監修作業を行っておりました。
外は雨、しだいに気温が下がって雪になるかも。
しかし冬の大好きな人もおりますからね。

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