迷走していた「たんなさん」のつぶやき

※個人の感想です・・・

老犬が73歳女性救う…極寒の一夜寄り添い暖め

2007年12月07日 | 社会
折角の美談がマスコミに報じられたのだから、警察関係者はもう少しだけアタマを使って欲しかった。
薬殺処分になる老犬を公園に放してあげたのは立派との意見もあるようですが、ボクはそのようには思いません。
いつぞやの崖っぷち犬の騒動を思い出してください。
人に慣れていない野良犬を飼いたいという奇特な人が全国にたくさんいました。
今回もこの犬のことが報道されれば、飼いたいという奇特な人がたくさん現れたことでしょう。
しかも、この犬は人に慣れています。
おせっかいなマスコミがこの犬を探し出し、飼い主を探してくれるとよいのですが。
万一、この犬が人に危害を加えるようなことが起きたら、この犬を公園に放した警察が非難されることになりかねないから。
老犬が73歳女性救う…極寒の一夜寄り添い暖め
 氷点下の公園で一夜を寄り添って過ごした老犬のお手柄で、認知症の女性(73)が一命を取り留めた。5日朝、行方不明で捜索願が出されていた茨城県東海村の女性が、自宅から5キロ離れた公園で約30時間後の6日午後、ひたちなか西署に保護された。同署では「あの寒い公園で一夜を過ごせたのは犬が毛布代わりになってくれたから。いまどき珍しいお手柄犬です」と話し、条例上は問題になると知りながら、薬殺処分になるのを不憫に思い、そっと犬を放してあげた。
 ひたちなか西署によると、6日午後1時ごろ、女性は老犬に寄り添われるように横になっていたところを通りがかりの30代の男性が見つけ、犬とともに同署に連れてきた。
 女性は5日午前、用意されていた昼食に手をつけずに、ジャンパーにセーターという軽装で家を出た。足腰はしっかりしており、以前にも行方不明になったことがあった。同日夜に連絡を受けた同署は、捜査体制を組んで捜索していた。
 見つかった時、女性は前日の朝から何も食べず、極寒の公園にいたにも関わらず、元気で憔悴(しょうすい)した様子もなかった。
 見つけた男性も「飼い主かと思った」というほど、事情聴取中も老犬はおとなしく女性の足に乗り、女性も頭をなでるなどなついた様子。女性は「おかげで寒くなかった。自分の犬だ」と言い張り、連れ帰ろうとしたが、家族は「うちの犬じゃない」と否定。“命の恩犬”を後に残して女性は歩いて帰宅した。女性の家では犬を2匹飼っているという。
 その後、老犬はどうなったのか? 老犬は首輪を付けていたが、鑑札がなかった。いまどき珍しい美談の主役となったお手柄犬だが、飼い主がわからず、条例上は「野良犬」。拾得物扱いとなるため、正規の手続きをとると薬殺処分になる運命だった。
 「この犬の扱いは本当に微妙な問題で、正規の手続きをとってセンターに持って行ったら薬殺されてしまう。でも、それではあまりにかわいそう。人道上は逃がしてあげたいが、処置には本当に迷いました」(同署)
 薬殺か逃がしてやるかの、まさに生きるか死ぬかの大問題に迷った挙げ句、同署は、おばあさんと一夜を過ごした公園の近くに逃がしてやったという。警察関係者は「もしその後この犬が人にかみつきでもしたら大問題になる。でもいまどきこんな美談はない」と苦しい胸の内を明かした。
 女性と犬が公園で一夜を明かした6日未明は、ひたちなか市に隣接する水戸市でマイナス2.2度とこの冬一番の冷え込み。高齢者でなくても、薄着で寝ていたら数時間で凍死する可能性もあった。
 【元警視庁捜査1課長・田宮栄一氏の話】
 「警察に関しては事件・事故の話ばかりが表に出ます。しかし、人の温かみを示すことも職務のひとつです。薬殺処分になる老犬がしのびないと思う心は非常に大切で公園に放してあげたのは立派なこと。何かとせちがらい世の中ですが、いい話ですね」
ZAKZAK 2007/12/07