まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

ああ、オリンピック・・・

2020年03月26日 | 日記

中止ではなく延期でした。
安倍首相もかなり粘ったようですが
この状況はいかんともし難く諦めたのでしょう。
マスクもせずに老いの一徹で頑張ってた来た森元首相も
さすがに覚悟を決めたようです。



中止より延期の方が面倒だと言います。
日程や会場のやりくりはもちろん
スタッフもボランティアもすべて仕切り直しですから
その人的損害も計り知れませんねえ。
せっかく当たったオリンピックチケットも反故になって
補償などはどうするのでしょうか。
それより何より主役のアスリートが心配です。
以前、スポーツ医学の専門家に話を聞いたところでは
一流スポーツ選手の体調のピークはひと月ほどで
驚くほど短いものだそうです。
せっかく今夏のために着々と準備を重ねて来たのに
一年後に再びピークに持っていくのは至難の業に違いありません。

オリンピックの延期が決まったとたん
コロナの感染者が急激に増え始めたのはなぜでしょうか。
他国に比べて検査の人数が異常に少なく
前々からどこかに恣意的なものを感じていたのですが
これではオリンピック開催のために
わざと感染者数を少なく抑えて来たと言われても
仕方がないのかも知れません。
だとしたら国民の命を危険にさらした犯罪ですし
ウソつき隠蔽の安倍首相ならやりかねないと思ってしまいます。
その安倍さんの総裁任期は来年九月まで。
オリンピックと憲法改正だけは任期中にやりたいと
前々から言っていた口癖を思い出します。
オリンピックなどいっそ中止にすればいいのに・・・


伝説の大討論

2020年03月25日 | 日記

久しぶりに話題の映画を観て来た。
正確に言うと映画ではなくドキュメンタリーなのだが
その惹句の通り「圧倒的熱量」とやらに
すっかり圧倒されてしまった。
異例のランキング入りというのも大いに頷ける。



三島由紀夫VS東大全共闘。
60年代の掉尾を飾る伝説の大討論会である。
大学紛争はなやかなりし時代
過激派で知られる東大全共闘の学生1000人が
駒場の教室に作家の三島由紀夫を招いての丁々発止の討論会だった。
当時、私は19歳のハナタレ高校生。
全共闘運動の理念に激しくシンパシーを覚える
早熟で過激な少年だった。(笑)
あれから半世紀後にこんな貴重な映像に出逢えるとは
思いもかけなかっただけに正直うれしかった。
学生たちの「熱量」にも圧倒されたが
それより何より三島由紀夫という作家の「度量」の広さに
感心しきりで思わず舌を巻く思いだった。
たとえ1000人と言えどもわれ行かん・・とでも言うのか
圧倒的アウェーの中でその決意と覚悟は
凄みさえ感じさせるものがあった。
彼はこの大討論会があった4年後か5年後に
市ヶ谷のバルコニーで壮絶な自死を遂げるのだが
そんな予感を感じされるシーンもあった。
言葉が言葉だった最後の時代と言えるかもしれない。
ときはSNS全盛で
言葉も人の顔もドンドン見えにくくなる時代に
人と人がむき出しで熱情を語る真実があったことを
ちょっと誇らしく思ったりする。


五反田・春景色②

2020年03月24日 | 日記

線路脇に咲く菜の花。
私の理想とする春の風景である。
東京都内ではもう桜が満開になったそうだが
桜が春の主役だとすると
菜の花は味のある脇役と言ったところだろうか。



目にも鮮やかな黄色なのに
菜の花はどことなく地味な存在ある。
主役の桜はどこへ行ってもモテモテの人気者だが
わざわざ菜の花を振り返る人は少ない。
と言ってメゲる風もなく菜の花は精一杯明るく咲いている。
実に健気で見上げたやつだと思う。
そんなことを考えていたらガタゴトと電車の音が・・・



東急池上線の電車だ。
東急電車はいかにもハイカラで都会的な電車だが
池上線はどこか野暮ったくてローカル線の匂いがする。
菜の花がよく似合う電車だ。
五反田のビル街をガタゴトのんびりと走る。

その池上線の沿線に大学があった。
見上げればこのキャンパスの桜も遅いようだ。
まだ春休みなので学生の数も少ない。
最近は大学もビルばかりになってしまって味気ない。
などとブツブツ言いながら歩いていると・・・



立正大学と言うらしい。
聞いたことがあるようなないような・・・
手持無沙汰な守衛さんに聞くと
元々は日蓮宗の僧侶を養成するために建学された
仏教系の大学らしい。
なんと一万人も学生がいると聞いてビックリ!
思わず合掌してしまった。(笑)

そのキャンパスの隅に
レモンイエローの小さな花が無数に咲いている。
あ、この花は知っている!
植物オンチの私が久々に「鼻高」である。
この薄黄色の小さな花は「ヒュウガミズキ」と言う。
ヒュウガ(日向)と言うぐらいだから
宮崎県の花だと思ったら高知県が多いと言うから
由来はよくわからない。
トサミズキという花もあるから関係あるのだろうか。
ともあれ、黄色い花に魅せられながら歩いた五反田散歩。
足が棒になるほど疲れた昼休みだった。


五反田・春景色①

2020年03月23日 | 日記

五反田のマンションで働き出してから
もうかれこれ二年が経つ。
慣れたと言えば慣れた気もするが
ビルだらけの歓楽街にはなかなか愛着が持てない。
ただ、五反田の春は好きである。



目黒川は名にし負う桜の名所である。
上流の中目黒あたりは川の両岸が見事な桜並木で
季節には芋の子を洗うような騒ぎだが
ここ五反田の桜は川の片方だけで本数も少ない。
ちょっと寂しい気もするがそこがいい。
桜が近いし人が少ないぶんゆっくり楽しめる。



ソメイヨシノだけでなくオオシマザクラも咲いている。
伊豆の大島近辺に咲く桜だそうだが
私は花と葉っぱが一緒に咲く
このオオシマザクラの風情が大好きだ。
独特の味わいがある。



ビルの日陰になっているせいか
五反田の桜は開花してからも成長が遅い。
中目黒はこの週末の暖かさで一気に五分咲きまで進んだようだが
五反田の桜の花付きは遅々として進まない。
でも、そこがいい。
わが子の覚束ない成長を見る親の心境だろうか。



目黒川の遊覧船が橋の下を通過する。
いろいろ言われながらも今年も花見船は健在のようだ。
マスクなしのお客さんも結構いる。
ウォーターフロントの桜の眺めも格別だそうだから
一度は乗ってみたいものなのだが・・・
恥ずかしさも忘れてついつい手を振ってしまった。(笑)

 


メルケルの演説

2020年03月21日 | 日記

ドイツのメルケル首相が
テレビ演説で国民に結束を訴えかけていた。
あくまでも静かな口調ながら威厳を感じさせつつ
一人一人に心をこめて語りかけていた。
まさしく「国民のお母さん」という印象だった。

新型コロナの中心がヨーロッパに移り
ドイツ国内でも感染者が一万人を超えたと言う。
まさしくパンデミック状態で
首相自らテレビを通して訴えるのも異例のことだと言う。
彼女は演説の中でこの危機を「第二次世界大戦以来の試練」と位置づけ
国民の理解と協力を訴えかけていた。
確か彼女は旧東ドイツの出身だったと思うのだが
その彼女が「ベルリンの壁崩壊」以上の衝撃だと言うだけに
その危機感は余程のことである。
演説の全文はネットにも掲載されているようだが
決して思いつきや独りよがりではない
的確な分析を踏まえた対策や心がけを真摯に訴えていた。
何より国民一人一人を包み込むような
母のやさしさに溢れた素晴らしい演説だった。
以前から「肝の座った政治家だなあ・・」と感心していたが
どこかの首相とはえらい違いである。(笑)
年齢も私より一つ下と聞いて驚いてしまったのである。