まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

寿司食いねえ!

2020年03月06日 | 日記

久しぶりにお寿司を食いました。
どれぐらい久しぶりなのかと言うと・・・
すぐには思い出せないくらい久しぶりですねえ。
廻る寿司ではないちゃんとしたお寿司です。
ついつい顔がほころびます。



残念ながら自腹ではなく
寿司食いねえ!と言って下さる奇特な方がいて
ご相伴というかゴチになった次第です。
もと同業者でお世話になった人生の大先輩です。
マグロ好きの先輩に敬意を表してまずは赤身からスタート。
マグロは赤身にとどめを刺す!
などとよく申しますが、ほどよく熟成されて
独特の風味と甘みがあります。



白身と言えばやはりタイでしょうか。
淡泊な中にも上品な脂は得も言われぬ甘みがあって
とりわけこれからサクラの時季に釣れる
ほんのりピンク色の「桜鯛」は味といい風味といい
まさに絶品ですよねえ。
先輩はお年の割にはなかなかの健啖家で
バクパクと寿司を頬張りながら日本酒をグイグイ。
バカ話に花を咲かせながら私も負けじと食べました。



もともと青魚はちょっと苦手だったのですが
最近はむしろ大好物ですねえ。
とくに脂がのったこのアジ、じつにいい仕事がしてあって
さすが江戸前ならではの味わいを感じました。



同じ青魚でも最近とくに凝っているのが
このコハダです。
関東では幼魚をシンコと呼ぶそうですが
酢でしめてちょっと甘めのツメをぬっていただきます。
これも職人さんならではのいい仕事がしてあって
芸術品をいただくような味わいでした。

作家・池波正太郎のご母堂は
貧しい中でも内職の工賃をやりくりして
月に一度、数個の寿司を頬張るのが唯一の楽しみだったとか。
寿司とはそういうものかも知れませんねえ。
門前仲町の路地にある小さな寿司屋。
久しぶりの寿司に小さな幸せを感じてしまいました。
先輩、ゴチでした!