台風の激しい雨風の中
何とか地下鉄近に乗ると近くのシネコンで
久しぶりに映画を観てきました。
映画館のスクリーンなんて本当に久しぶりで
何を観ようかと迷ったのですが・・・
話題の映画「異動辞令は音楽隊！」に決めました。
この道３０年という叩き上げの鬼刑事が
ある日突然、音楽隊への異動を命じられるという映画で
封切り前からずっと観たいと思っていました。
いわば人生の大転換を迫られた一介のサラリーマンが
その理不尽に怒り悩み反発しながらも
新しい所属先に何とか自分の居場所を見つける再生の物語です。
主演は「テルマエロマエ」でブレイクした阿部寛。
モデル出身のハンサムで高身長な役者。
という程度の認識しか正直なかったのですが
久しぶりに見て「いやあ、いい役者になったものだ」と感心しきりでした。
彼の演技と存在感がなければ成立しなかった映画かも知れません。
この類の映画を私は勝手に「音楽系映画」と呼んでいますが
成功か否かの境は「役者がどこまでプロの技量に近づけられるか」です。
その点でも、全員が吹き替えではない見事な演奏ぶりで
その練習ぶりの成果もあってなかなかの出来栄えではなかったでしょうか。
警察音楽隊の演奏は私も何度か見たことがあって
すっかり魅せられてしまいました。