まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

安野光雅さん逝く

2021年01月17日 | 日記

画家の安野光雅さんが亡くなった。
年末に亡くなられたそうだがつい数日前まで知らなかった。
安野さんと言えば島根県の津和野出身で
同郷人ということもあり誰よりも親しみを覚える画家だった。
絵本界の偉人というイメージがピッタリの人だった。



原色や派手な色彩はほとんど使わず
淡い水彩画風のタッチでそれでいて細部まで描きこむ
独創的な画風が何よりの魅力だった。
若い頃はエッシャーのだまし絵のインパクトに影響されたそうだが
いつの頃からか落ち着いた画風に変わって来た。
絵本界のノーベル賞と言われる「国際アンデルセン賞」を始め
数々の受賞歴もあって世界的にも評価が高かった。
新宿の東郷美術館で開かれた展覧会に出かけたのはいつだったか・・・
予想外の人出でその人気に改めて驚いたものだった。



中でも「旅の絵本」シリーズの大ファンだった。
毎年のようにヨーロッパ旅行に出かけられ
旅先で描いたスケッチ風の「旅の風景」はどれも驚きと発見に満ちていて
オジサンの子供心を大いに魅了したものだった。
その展覧会で買い求めた画集は今でも本棚で埃にまみれているが
この機会にもう一度引っ張り出して
安野さんの世界に胸をときめかせてみたいと思う。
享年94歳、心から冥福を祈りたい。


1.17

2021年01月17日 | 日記

今年も1.17がめぐって来ました。
あの阪神淡路大震災からもう26年が経つそうです。
東日本大震災の3.11とともに
私たち日本人にとっては決して忘れられない
いや、忘れてはならない人生のメモリアルデーです。



まるでオモチャのように横倒しになった高速道路の映像や
一面の焼け野原となった長田の街の惨状が
今もフラッユバックするように鮮烈な記憶として残っています。
もともと関西出身のせいか神戸はなじみ深い街で
震災のことを思い出すと今でも熱いものがこみ上げます。
飲み屋がひしめく三宮の繁華街、トアロードの賑わい、ガード下の元町商店街
いつも初詣に訪れた生田神社・・・懐かしい神戸を思い出すたび
ついつい涙腺が緩んでしまうオジサンなのであります。
いまの神戸はすっすかり復興して見違えるような街になったけれど
オジサンが望んだのは復興ではなく「復旧」なのでした。
1.17がめぐってくるたび
そうやって昔の神戸を懐かしんでみることが
6500人の犠牲者に対する精いっぱいの供養だと思うのです。