なんかいい香りがするなあ・・・
と思って見上げると「ロウバイ」の花でした。
難しい字で蝋梅(ろうばい)と書きます。
その名の通り蝋細工のような独特な光沢がある花で
近づくと爽やかな香りがします。
この花を見るたびに
なぜか狼狽(ろうばい)という字を連想します。
何かにつけて慌てふためくことが多い
軽率な人間だからでしょうか。
この齢になると何事があっても動じずに
泰然自若としていたいものですがなかなかそうも行きません。
昨日は管理人を勤める五反田のマンションで
朝の九時前に突然けたたましい音で火災警報が鳴り始め
それこそ心臓が止まるほど驚きました。
警報盤の赤いランを見ると場所が五階の住居という表示があり
とりあえず五階まで駆け上がったのですが
どこににも火災らしい気配はなく煙も確認できません。
やがて警報の通知を受けたセコムのパトカーもマンションに到着し
警備員と一緒に各部屋のドアを叩いて回りましたが
すでに出勤した後なのか留守の家が多く火災の気配はありません。
結局は火災警報の単にる誤作動だったのですが
けたたましい警報ベルがなかなか止まらずに焦りまくりました。
その時の心境は「狼狽」どころか「動転」の極みで
自分の情けなさを思い知りました。
やはり人間は泰然自若としていなければ・・・