まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

枯れすすき

2019年10月05日 | 日記

ススキの穂が風に揺れています。
真夏のような強烈な陽射しを浴びて揺れています。
ススキの穂と言えば秋の代名詞ですが
とても秋とは思えません。
午前中の雨がウソのようなピーカンです。

森繁久彌さんに「船頭小唄」という歌がありました。
実に味のある歌い方で心に沁みるようでした。

  俺は河原の 枯れすすき
  おなじお前も 枯れすすき
  どうせ二人は この世では
  花の咲かない 枯れすすき

  死ぬも生きるも ねえお前
  水の流れに 何かわろ
  俺も お前も 利根川の
  船の船頭で 暮らそうよ

年老いた船頭夫婦の歌なんですねえ。
私もいつしか「枯れすすき」の年齢となって来て
この歌の良さがよくわかります。
とくに「花の咲かない・・」のくだりは涙が出ます。(笑)
そう言えば同じ枯れすすきで
さくらと一郎の「昭和枯れすすき」という歌もありましたねえ。
これは確か大ヒットではなかったでしょうか。

  (男)貧しさに負けた(女)いえ、世間に負けた
  (男女)この街も追われた いっそきれいに死のうか
      力の限り生きたから 未練などないさ
      花さえも咲かぬ 二人は枯れすすき

枯れすすきにはどうも「落魄」イメージが伴いますなあ。
このブログを書きながら歌を口ずさんでいると
陰々滅々たる気分になって来ますねえ。
結局、さくらと一郎の正体はよくわからぬままでしたが
昭和が令和に替わって
今も元気で活躍しておられるのでしょうか。
この週末は枯れすすきの名所
箱根の仙石原にでも行ってみたいですねえ。