まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

行きつ戻りつ・・・

2019年02月21日 | 日記

春を通り越して一気に初夏を思わせる陽気でした。
行きつ戻りつという言葉がありますが
この季節は「寒さ」と「暖かさ」を繰り返し
行きつ戻りつしながら少しずつ春に近づいていくのでしょうね、

もう菜の花が咲き始めています。
鉄製のフェンスを背にした風情に欠ける菜の花ですが
お年寄りがせっせと丹精していました。
そう言えば「朧月夜」という唱歌がありましたねえ。

  菜の花畠に 入日薄れ
  見わたす山の端(は) 霞ふかし
  春風そよふく 空を見れば
  夕月かかりて にほひ淡し

美しい日本語です。
聴いているだけで眠たくなってくるような歌です。
うーん、そんな季節が待ち遠しいです。

これは以前に撮った「浜離宮庭園」の菜の花畑です。
いつの年だったか・・・忘れました。
汐留の高層ビル群と不思議に見事にマッチして
個人的には「東京百景」に推薦したいぐらいの風景です。

司馬遼太郎に「菜の花の沖」という長編小説がありました。
江戸時代の廻船商「高田屋嘉兵衛」の生涯を描いたスケールの大きな歴史小説で
随所に独特の「司馬史観」がちりばめられていて
なかなか読み応えがありましたねえ。
高田屋嘉兵衛の出身地である淡路島は島の斜面が一面の菜の花畑で
それを沖から眺める風景はまさに絶景であります!

行きつ戻りつ・・・
ちょっとまどろっこしいような気もしますが
だからこそ春が来たときの喜びが大きいのでしょうね。
私の人生も行きつ戻りつだなあ・・・
などと思いながら「花粉症」の鼻水が止まりません。