毎朝のコンビニで
新聞とコーヒーを買うついでに
おやつを物色していたら懐かしいお菓子を見つけた。
キンビスの「たべっ子どうぶつ」である。
へえ、まだ売っているんだ・・・
懐かしさにかられて思わず手に取ってしまった。
息子はアレルギーがありその頃は卵もだめだったので
卵不使用のスナック菓子は重宝したものだ。
さまざまな動物のかたちのビスケットに
チョコレートをコーティングしただけの単純なお菓子だが
片方に動物の名前が英語で書いてあって
大人でもお菓子をポリポリ齧りながら勉強になったものだった。
ライオン、熊、きつね、ぞう、カバ、コアラ・・・
何種類あったか記憶は定かではないがずいぶんの数だったと思う。
子供のご相伴にあずかってよく食べたものだが
まさにロングセラー商品だった。
新聞の一面は野田市の女児虐待死事件だった。
児童相談所の失態と不手際が次々と明るみに出るが
気になっていた母親も虐待に加担していたと聞いて驚いた。
父親による暴力と恐怖の支配はここまでだったのか。
スキを見て我が子を抱いて逃げることは出来なかったのだろうか。
そこまで恐怖に洗脳されていたのだろうか。
この女児はどれほどの「地獄」を生きて来たのかと思うと
痛ましすぎて言葉もない。
満足な食事はおろかスナック菓子のような
子供らしいおやつさえも与えられず絶望の中で亡くなったのか。
うーん、本当に言葉が見つからない。