まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

宝物はなんですか?

2018年09月04日 | 日記

夕刊を何気なくパラパラめくっていたら
こんな写真が目にとまった。
内戦を逃れ隣国ウガンダの難民キャンプで暮らす
南スーダンの人たちの写真だった。

南スーダンで内戦が勃発してもう4年半になる。
日本の自衛隊が国連のPKO活動に参加したことで知られるが
未だに戦火の止む気配すらない。
その間、250万人もの人たちが国外に逃れ
ここウガンダで着のみ着のままの難民生活を続けている。
銃声におびえる必要はなくなったものの
家財道具もなく、食料は足りず
十分な教育も受けさせられない暮らしが続く。
そんな南スーダンの難民たちに
あなたがいま大事にしている宝物は何ですかと聞くと・・・

ブレンさん〈34〉の宝物は
南スーダンから持ってきた大学の卒業証明書だった。
大学ではビジネスを学んだと言う。
その学業を思う存分発揮するには平和が何よりの条件だ。

ロフトくん〈11〉が大事にしているのは
テントの端切れなどを使って自分でつくったサッカーボール。
私も子供の頃は貧乏で野球道具が買えず
布切れや紙をガムテープで巻いて作ったボールと
棒きれをバットに朝から晩まで草野球に興じたものだった。

アヤンさん〈20〉は配給されたばかりの豆。
居住区に到着してから初めての食料で
これで一か月分だと言う。
飽食の時代を生きる日本人に見せてやりたい。
もちろんここには食品ロスなどない。

アーテさん〈19〉の目下の最大の宝物は
生後10か月のマンディちゃん。
初めての子で、出産後に我が子を抱いて逃げ延びたと言う。
やはり乳幼児の死亡率の高さが気になるが・・・
なんとか無事に育って欲しい。

バカタさん〈62〉が手にするのはソーラー発電機。
居住区に来てから購入したもので
まだ母国に残る家族と話す携帯電話の充電に使っていると言う。

それぞれの宝物は決して高価ではないが
苦難の中でも笑顔を忘れず
懸命に生きている人たちの「希望」のように思える。
いまのあなたの宝物はなんですか?
そう聞かれたら私ならなんと答えるのだろうか。
つらつら考えても思い浮かばない。
そもそも宝物と呼べるようなものがあったのだろうかと
ひらすら懐疑的になってしまうのである。

皆さんには宝物はありますか?