まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

京のみほとけたち

2018年02月20日 | 日記

久しぶりの京都です。
東京に居ながらにして京都に行ってきました。
わが青春の懐かしき京都です。

東京国立博物館で開催中の「仁和寺と御室派のみほとけ」は
週末とあって大賑わいでした。
御室仁和寺は京都の西、真言宗御室派の大本山です。
私が通っていた大学から歩いて15分。
京都でも指折りの桜の名所で馴染みの深い名刹です。
学生時代はよく訪れた・・・
と言いたいところですがめったに行ったことはありません。
当時は仏様にはあまり興味がなかったんですねえ。

国宝の阿弥陀如来坐像です。
そんな私でもこの仏様だけは見たことがあります。
不勉強で生意気盛りの私でさえ
粛然とさせるような厳かな雰囲気を放っていました。
京都で見た仏様の中では一番かも知れません。

ご存じ千手観音菩薩坐像です。
仁和寺の末寺である大阪・葛井寺からはるばるやって来ました。
お寺に伝わる秘仏でこれも国宝なんですねえ。
千の手、千の眼、十一の顔を持つ
現存する最古の千手観音像と聞いてビックリでした。
他にも空海〈弘法大使〉が中国で模写して持ち帰ったという
直筆の「三十帖冊子」〈国宝〉も展示してあって
あの弘法大師がどんな字を書いていたのか
ぜひ見たかったのですが人だかりで近づけませんでした。
書道を志す人には垂涎の的だそうです。

もちろん撮影は全面禁止でしたが
唯一、OKだったのが仁和寺観音堂の仏さまたち。
普段から一般には非公開たせそうですが
お堂を全面改築するそうでその間だけ東京へお引越し。
特別に撮影許可が下りたそうです。
由緒ある仏像を生で撮影できる機会はめったにななく
スマホのシャッター音がうるさいほどでした。

とにかく国宝と重要文化財のオンパレードで
圧倒されましたねえ。
これだけ大勢の「みほとけ」たちに囲まれた経験がなく
何やら酔ったような気分になってしまいました。
外は北風がピープーでしたが
みほとけたちに手を合わせていると
心にあたたかい春風が吹いてくるような気分でした。
久しぶりに母校を訪れて
仁和寺の桜を見てみたいなあと思ったものです。