まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

右足にありがとう

2018年02月18日 | 日記

マスコミはオリンピック一色である。
まあ、お祭りだから騒ぐのは仕方がないけれど
いい加減、食傷気味である。
スポーツニュースもほとんど見ないままだったが
この人のことだけはやはり気になった。

今朝、朝刊を見て初めて知った。
そうか、やったか!
前から「やる時はやる男だ」とは思っていたけれど
そうか、やっぱりやったか!
正直、今回は難しいかも知れないと思っていた。
4ヵ月以上のブランクがあっていきなり優勝できるほど
甘い世界ではないと思っていた。
アスリートにとって怪我は選手生命を左右しかねない重大事だが
それ以上に怪我によるトラウマが怖く
恐怖心で以前の輝きを失った選手はそれこそ星の数ほどいる。
その宿命を克服しての優勝は本当に価値がある。
試合後のインタビューで「右足が本当によく耐えてくれた」と
素直に感謝の言葉を口にしていたのが印象的だった。
精神的なことを口にする選手は多いが
自分の体〈右足〉への感謝を口にする選手はめずらしいのではないか。
おそらく死ぬほど苦しい練習をしてきたはずだし
不安と焦りは想像以上だったと思うが
それを「対象化」して自分の肉体への感謝を口に出来るのは
それこそが羽生結弦の非凡さではないのか。

紙面の左端にはもう一つの快挙があった。
こちらは羽生ではなく羽生〈はぶ〉善治竜王を破って
最年少六段に昇段した藤井聡太君である。
いったいどこまで強くなるのか・・・
素人の私でさえ末恐ろしくなるような優勝である。
将棋には怪我はないがスランプがある。
彼にもやがてはその宿命が襲いかかって来るとは思うが
意地悪を言えばその時が楽しみである。

人は困難や壁にぶち当たった時に
真価が問われると言う。
羽生結弦君は「明けない夜はない」と言ったそうだが
時には「明けない夜」もあるのが人生である。
私などそればかりだが・・・