まろの陽だまりブログ

顔が強面だから
せめて心だけでもやさしい
陽だまりのような人間でありたいと思います。

へっぴり腰の朝

2018年02月03日 | 日記

またまた雪でした。
前の雪がようやく消えて来たなあと思ったのに
その上にまたしても降り積もる雪です。
うーん、もう勘弁してくれとブツブツ言いながら出勤です。

前回の雪で滑って転んでお尻を強打した痛みが
まだ消えていません。
その激痛がトラウマになっていて
ついついへっぴり腰になって我ながら情けない恰好です。
まるで年寄りのフラダンスのようです。
年よりと言えは朝刊の記事が目に焼き付いて離れません。

北海道・札幌の痛ましい火災事故。
亡くなった方たちの多くが身寄りのない高齢者でした。
生活保護受給者も多かったと言います。
そういう方たちが身を寄せあって暮らしている共同住宅が
一瞬にして炎に包まれてしまいました。
この時期、決まって同じような火災が全国で発生して
決まってお年寄りや体の不自由な人たちが犠牲になってしまいます。
本当にやりきれません。
この国は本当に豊かな国なのか!怒りさえ覚えます。

記事の「最後のとりで」という言葉が胸に突き刺さります。
身寄りのない高齢者や生活保護受給者など
社会の最底辺に生きる人々にとってまさに最後のとりででした。
名目は「自立支援施設」となっていますが
ここから自立していくお年寄りたちが果たして何人いるのか?
行き場のない人たちにとって
この施設は雨露をしのげる最後の受け皿でした。
施設運営の責任者が・・・

  「スプリンクラー設置の義務はありませんでした」

と苦渋に満ちた表情で弁明していました。
例え義務はあってもスプリンクラーを設置するお金などなかったのでしょう。
これだけ大勢のお年寄りを収容する施設に
スプリンクラーさえないという劣悪な生活環境は
消防法の問題というよりわが国の「貧困」そのもののような気がします。
トランプに脅されて高価なミサイルを買う金があれば・・・
短絡的と言われてもそう思ってしまうのは私だけではないのでは?

雪は間断なく降り続けています。
どこかで雪かきをするスコップの音が聞こえます。
そういう目に見えない人たちの
不断の努力によって社会は支えられているのだなあ・・・
などと柄にもないことを思ってしまいます。
札幌お年寄りたかつてはそんな方たちだったのかも知れません。
そんなことを思いながらヘッピリ腰のオヤジは
泳ぐように駅への道を急ぐのでした。