太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

留学の準備3

2009-11-08 | 研究留学回想録
 アメリカで収入がない状態でアパートを借りるためには、お金をいくら持っているかをUSドルに換算した証明証が必要です。どこの金融機関でも発行してくれます。これも大変重要な留学の書類です。

 年金に関しては、退職するため国民年金に変更しなければなりません。しかし海外留学の証明ができればその期間は年金を払う義務が発生しなくなるようです。市役所にてその手続きをしました。あとから気がつくのですが、航空券の都合で4/2出国したため4/1、1日分の国民年金を支払う義務が発生しました。滞納通知書が両親の家に届き、その理由が分かりませんでしたが、そういうことでした。郵便物は、自分の実家の安城に変更をしました。

 荷物は、郵便で送ることとして箱詰めをしました。しかし、アメリカに行ってから住む所を探すため、発送出来ません。夫婦の実家にしばらく置いてもらい、住所が決まってから送ってもらうこととしました。箱の中身も細かく記載しなければなりません。かなり面倒です。

 電気、ガス、水道、電話などの解約が必要です。電話は当日に116に掛ければ良いようです。

 税金に関する手続きも必要ですが、家内の10年日記の留学準備欄に詳細がないため、正しくないかもしれません。たぶん代理を立てて(たぶん親)支払いをしたように思います。



11月2日から6日 卒研の準備と研究費

2009-11-08 | 研究室
 11月2日から6日の週は、卒研の準備とリハ工学センターに2回訪問した週でした。

 卒研は、先週水曜日にデータ解析の方法とまとめ方に関して学生たちに指示を出していたので月曜日に学生たちができたとこまでの解析結果を持って来ました。学生3人、個々に面白い結果が出ていましたが、まだ多角的にデータを見たに過ぎません。目的を明確にして方向性をシンプルにする点について話し合いました。4日に太田研究室内のスライド発表を行い、流れの確認をしました。しかし、目的とデータ解析、結果にブレがあり、その辺りを再度修正しました。学生たちは9日の助教の担当する学生たちによる読み合わせ(発表練習)に向けて準備をしている事でしょう。

 東海北陸学会の時に、OBの相本君が骨盤側屈データの見方についての疑問を聞いてきました。データのプラスマイナスの定義です。木曜日に学生たちにその確認作業をしてもらいました。実際に、右骨盤を挙上させた時とそのマーカーをはずして模擬的に上に上げたときの生データをみてみました。結果は我々が考えていた通りでしたが、英語で書かれた定義の説明と異なっていました。我々は、関節角度やモーメントを解析ソフトにお任せして得ていますが、やはりもう一度原理に立ち返る必要性を感じました。幸い、今回太田研究室に入った3次元動作解析は、一つ一つの生データを定義付けしていかなければいけませんので、良い機会となりそうです。

 金曜日には、首都大学東京の長谷先生と名大工学部院生の二宮君と研究打ち合わせをしました。Mac3Dによりpoint cluster法で取ったデータをSIMMに落とし込むものですが、なかなか難しく困難もありそうです。11月中に再度データ取りをして試してみる事となりました。point cluster法は近年臨床の世界で発表が増えていますが、歩行などのダイナミックな測定には向いていないかもしれません。アルゴリズムを私は理解していませんが、こちらは工学系の方に助けてもらい勉強させてもらう予定です。

 先週からの懸案ごとでした英語論文のはじめての査読のコメントをeditorに送りました。自分の論文もこのようにどなたかがボランティアで査読して頂いているかと思うと「相互」という気持ちになります。世界中で科学の分野ではこの「お互い様」ということで成り立っているように思います。各研究分野のトップの方が無料で自分の時間と労力を出して、学術専門ジャーナル言い換えるならば「科学」を支えていると言えます。これらのことが、ボランティアで行われていることは、あまり知られていないかもしれません。純粋な科学は、やはりそういったものなのでしょう。商業ベースであれば、謝金が発生し、謝金が発生すると今度は高い安いが発生します。その瞬間に方向性が変わってくるように感じます。

 先週、以前申請した2つの研究費の結果が戻ってきました。2つとも不採択でした。がっかりです。話は変わりますが、今年の夏に受けた公衆衛生学会が主催する研究方法と統計に関するセミナーで、筑波大学疫学教室の先生とお話をする機会がありました。長期間の経過をフォローする研究のお話を聞き、そんな長期間の研究の研究費をどのように得ているのか聞いた所、大小に関わらず競争的研究費の申請を常にしているとのことでした。アメリカにいる時も感じていましたが、再度、研究費獲得に対する姿勢を再確認しました。いつも不採用ばかりの私の研究費申請のモチベーションを維持してくれます。