太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

12月上旬-下旬 in 2014

2014-12-21 | 研究室
 4年生の研究は,卒論をまとめたことでひとまず終了.3年生のテーマについてそろそろ決めていきたいと思っている.私の関心があちらこちらにあるため,絞ることが難しい.最近の自分の感じたことで,コラボレートして研究分野を広げていくことは重要であるが,自分の専門とするところを軸とする必要があると言うことだ.歩行をkeywordにしてテーマを絞る.今の予定としては,昨年の腹囲,姿勢,歩行の関連を高齢者で進め,もう一つはポールウォーキング(PW)に戻ろうかと思っている.PWを変形性膝関節症の方に使うと体幹の代償を減らすため,かえって内反モーメントを増やすという報告がある.ただ,それを回避する方法のアイデアがあるため,その証明をしたい.

 この時期は,講義が少し減るため,その時間を研究にあてている.某市から補助金を頂いている形状記憶合金を用いた腰痛予防コルセットの研究を行っている.介護動作を用い3次元動作解析を試みたが,マーカが頻繁に隠れ,また数種類のコルセットでそれぞれ異なるマーカを張り替える必要があり,かなり困難であった.結果的には筋電図を中心に,筋音図も用いた腹部周囲筋の解析を,腰に負担がかかる動作のみでなく,しゃがみ込みなどの動作を邪魔しないかも確認した.共同研究をしている他大学4年生のN君が解析を進める.

 自分の方は,初めてOpen acsessのジャーナルに出したが,3週間で初回のreviewが戻ってくるはずのところ4週経っても戻って来ない.先日,オランダのジャーナルの事務局に問い合わせをしたところ,1月5日まで休みとauto replyが戻って来た.先の論文の返事もそのくらいになりそうか.

 さて,現在書いている論文は膝蓋骨の可動性の性差に関するものである.この時期に一気に書こうと思っていたが,研究も入れているのでなかなか進まない.70%ぐらいは書けたが,私が利用している英語校正の会社ももうちょっとで休みに入る.クリスマスシーズンは基本的にゆっくりである.留学中を思い出すと,"Holiday season"と言ってずいぶんの長い期間を皆はゆっくりとしていた.現在書いている論文の完成は,年内を目標にしている.一応,初回の投稿なのでreject覚悟で,いつものようにimpactの高いジャーナルから投稿予定である.年が明けたら,JOSKASの抄録とOARSIの内容の論文化を進める.

 明日は,4年生から3年生への3次元動作解析の伝達講習と研究で使用した部屋の掃除をする.夜は,学生との忘年会で,締めといった感じである.

 名大から星城に移り,初めての卒研とその移行であるが,学生がしっかりと努力をしてくれているので,順調に進んでいる.

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