太田進研究室

太田進研究室の日々の出来事やその時に感じたことを記録していきます。また家庭での生活もつれづれに書いていきます.

東三河リハビリテーション工学懇談会(2/1-2/5の週)

2010-02-06 | 研究室
 2/1(月)。豊橋技術科学大学の寺嶋先生・三好先生の研究室を訪れ、パワーアシストや福祉機器、歩行介助、全方向車椅子などを見せていただきました。現在、月に1回程東三河の大学(豊橋科学技術大学、豊橋創造大学)、老人保健施設、企業のメンバーで介護現場のニーズにあったものづくりを考える会をしています。名前がないということでタイトルの東三河リハビリテーション工学懇談会と名付けました。フランクに意見交換をすることを目標にしています。次回は、実際の老健にメンバーが集まり、現場を見ながら意見交換をする予定です。以前にも書きましたが、ハイテクを駆使したものづくりではなく、介護の負担をほんの少しでも軽減できるローテクなものづくりで単価が安く、既に起きている介護問題に対して速やかに「わずかな貢献」できることを目標にしています。
 
 2/4(木)。午後から豊橋市高齢福祉課の「運動機能向上に関する検討会」に委員として出席しました。医療現場と介護現場の連携を具体的に進めるツールとして、医療機関から介護保険へ移行する患者さんの運動機能評価表と介護保険事業所で定期的に使用する評価表を共通にすることにより連携の第一歩を目指すものです。介護予防手帳との運用をリンクさせ来年度から2年間、実際に運用していく方向です。平成18年度から本検討会(準備委員会から)が立ち上がり、ついにここまで来た感じがあります。豊橋市役所高齢福祉課のご尽力が生かされ、豊橋モデルとなりそして実際の豊橋市内の高齢者の方の運動機能向上に寄与することを大変期待しています。

 2/5(金)。本日は朝9:30から16時まで、保健学科大学院ベーシックトレーニングセミナーを行いました。2次元および3次元動作解析について、全専攻横断的に研究の手段を身に付けることを目的にしています。3次元動作解析のシステムについて、原理などを含め東総システムの日下さんに協力いただき、2次元動作解析の演習を労災リハ工学センターの鈴木さんに協力頂きました。私もはじめての企画で、心配していましたが、受講生の皆さんが熱心であり、講師の皆さんのご協力によりスムースに進みました。終了後の受講生の意見として、2日間でやって欲しいとの意見もあり、実際の演習を増やす必要を感じました。2次元動作解析を実際に各自で取ってきてもら、2回目にそれを解析するのも必要かもしれないと感じました。来年度の課題とさせて頂きます。

 今回は単発でしたが、このように、システムを作るシステムエンジニアの方と筋骨格モデルの作成など工学的視点から臨床への応用をされているエンジニアの方と私のように臨床ベースで動作解析を行っている人間で講義や演習を進めていく有用性をとても感じました。

 さて、夜は豊橋に戻り市役所のバスケット部の新年会に参加しました。すっかりご無沙汰していましたが(バスケも宴会も)、大変楽しい時間でした。20年前に知人や親戚もいない豊橋に就職し病院で仕事をする一方、大袈裟かもしれませんがバスケットのメンバーに恵まれ20代・30代を「スラムダンク」にかぶれながら過ごしたことが、人生を豊かなものにしてくれたと実感しています。今年は、8月東京で行われる官公庁の全国大会には、付いて行きたいと思います。出場するかは不明ですが。