Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

ウリトルニオにて

2008-10-10 01:29:20 | フィンランド
北極圏のウリトルニオにいる。ホテルは窓が大きく、景色が綺麗なのでカーテンをしめるのがもったいない。周りに建物がなく、覗かれる心配もないので、開けっぱなしにしていた。

ベッドに寝転んで本を読んでいるうちに寝てしまったらしい。夜10時頃目が覚めたら、窓の向こうに光るものが…。ライトを消す。「わぁ、プラネタリウム」 真正面に北極星がくっきり見える。近くにはひしゃく型の北斗七星、カシオペア、それから…とみていたら 「あっ、流れ星」

星空が好き。東京でもプラネタリウムに行くくらいだから、ウズウズしてきた。暖かくして外に飛び出す。すごい、360度星の世界。見えすぎて、星座がわからない。「あっ、流れ星」、今度は緑色。<降るような星空>とはこんな夜をいうのかしらと、しばらく夜空を見上げながらグルグル回る。でも寒さに耐えられず、ホテルに戻る。また大きな窓から、あきることなく明け方まで星空を眺めていた。

そして今日は、カンテレビルダーのペッカ・ロビッカの工房で一日過ごす。
5弦から大きなコンサートカンテレまで、社員二人と製作に忙しい。








私も半音レバーつき11弦とエレクトリックのバスつき16弦を購入した。


かなり大きなお買い物は自分へのプレゼント。



あちこち工夫された新製品のコンサートカンテレで、ペッカがフィンランドの曲を、私は日本の曲を弾く。このカンテレ、明日はカナダへ旅立つ。気になるお値段は小さいグランドピアノと同じくらい。午後は仕事を早く切り上げ、北極圏の境界線を踏みに行ったり、川の向こう岸のスウェーデンまでドライブ。



ベッカと一日中、カンテレの話をしていた。おかげで、フィンランド語のカンテレ用語に詳しくなったし、日に日にフィンランド語が上達(思い出した?)、嬉しい。彼は日本でのカンテレメンテナンスや製作のワークショップに意欲的。日本カンテレ友の会の賛助会員なので、もちろん仕事抜きで協力してくれるとのこと。いつか是非実現したいと思う。

同年代のペッカとまるで昔からの知り合いのように過ごしたウリトルニオでの一日、本当に楽しい時間だった。再会を約束して、私はヘルシンキ目指して夜行寝台に乗る。