Kantele-Suomiho-Fuga

フィンランドと音楽(カンテレ、音楽療法)をキーワードに!

朝に夕に

2008-10-16 17:21:31 | 季節


10月も後半に入る。
今朝、うっすらと富士山が見えた。
<♪ゆ~きの・・・> 着物ではなく、まだ帽子くらいの雪。




そして夕暮れ時。
このあと雲がでてきて、富士山は見えなくなってしまった。
しばらくして、5時のお帰りの音楽が流れる。

ホクホク煮物

2008-10-15 22:13:35 | グルメ
ある雑誌で「煮物は土鍋で」記事を読んだ。その直後、別の雑誌の<京都のおいしいもの>特集で、「食事(精進料理)はすべて手作りの尼寺では、煮物に土鍋をフル回転」を読んだ。

早速、我が家も<肉じゃが>で挑戦。じゃがいもが崩れることなく、ホッコリ仕上がっている。お鍋よりまろやかなお味は、煮物大好きな我が家族全員で納得できる。土鍋といえば冬のお鍋料理に大活躍だが、それでも週2回程度の使用。その割にはデ~ンと食器棚の上に鎮座している。こんなに美味しくできるなら、これからは手の届く範囲において、究極の煮物を追求したいと思う。

今夜の肉じゃがは、じゃがいも(北海道の新種)+牛肉+いんげん(話題の中国にあらず)+にんじん+糸こんにゃく。牛肉はいためず、すべてを醤油+みりん+お酒多めで煮込むだけ。あっさり味で美味しい。

カンテレ in 仙台

2008-10-14 21:32:14 | カンテレ
週末は仙台の予定。三菱地所が全国最大規模で展開する住宅地に新規オープンさせるショッピングセンター・泉パークタウンタピオのオープニングを飾るイベントで、カンテレ演奏のお手伝い。ショッピングセンターは10月16日のグランドオープン、その週末のコンサートイベントとして、カンテレ演奏がある。

「タピオ」とはフィンランドの都市「タピオラ」から名づけられており、フィンランドの空気感を演出テーマなどに用いている。ショッピングセンターの詳細については http://www.tapio.jp/ を。

コンサートイベント・カンテレ
10月19日(日)11時~、14時~

フィンランド帰りホヤホヤの空気をたっぷりお伝えしたいと思っている。



来日2日目の新入りを連れて行くかは、ただ今思案中。

帰りました!

2008-10-13 22:11:18 | フィンランド
元気に帰国しました! 
充実しすぎるほどのフィンランド滞在の10日間。
毎日の様子はブログにライブ投稿しましたが、ケータイからは1枚しか送信できなかったので、写真を入れ替えました。楽しいことばかりだったので、またそれぞれテーマ別にご報告します。



ヘルシンキ空港にて

2008-10-13 00:32:52 | フィンランド
成田行き飛行機が2時間遅れで、食事クーポンが配られた。パスポートコントロールを通ってしまうと何もないので、手前のワインバーで、飛行機見ながら時間つぶし。ワイン2杯と、おつまみは黒パンにサーモンマリネソースのせ、美味しい。



帰り道はさんざん…。「超厳しいよ」とフィンランド人が口を揃えて言ってたのは確かだった。昨年までなら許容範囲なのに、手荷物超過分も加算されて超過料金を払った(係員がカンテレ弾いている人だったので、「わかるわ」と請求を少な目にしてくれたけど)。そして手荷物のジャムは没収。その上、飛行機の遅れ。はぁ…

夕暮れどきのワインが美味しい、フィンランドの帰り道。

もうすぐ帰ります

2008-10-12 01:56:52 | フィンランド
街をブラブラ。行きたいところや見たいものは山ほどあるが、一日ではとても無理。今回はヘルシンキにいなかったので、かなりの積み残し? 次回の宿題?


シベリウス公園


パイプオルガンのモニュメントとシベリウス


国立博物館
ここにいは古~いカンテレがある

とにかくお買い物。明日は日曜日で全部休業だから、もう今日しかない。まず私の楽譜、CD、本を重くなりすぎないよう考えながら買う。美術館のショップではフィンランドの写真家のモノクロ写真集を見つけた。「これ、いい!」 それからスーパーで我が家の日用品の補充(息子用にチョコレートと歯磨き、カレンダー、スープ、調味料)や同様の頼まれたものを、レジのお姉さんに「こんなに持てる?」と心配されながら買う。そしてクリスマス用品、お土産は少し…、毎年のことなので、ずいぶん前からお土産は省略させていただいている。

夕方エバに会う。1週間の北へのカンテレ旅行の報告と新しく買ったカンテレのこと、日本カンテレ友の会の今後、来秋予定しているカンテレ倶楽部のフィンランドツアーのこと…、つきることなく、熱く・厚く・篤く語り合う。「もっと時間ほしいね」

エヴァおすすめの秋のメニューは<ビーツのフライ>

私は両手に荷物抱えての帰宅。さぁて、これからパッキングの大仕事が待っている。明夕、日本に帰る(成田には月曜日朝)。充実しすぎるほど中身の濃い<テーマ・カンテレ>の10日間、毛穴全開で吸収した。そして私は充分リフレッシュした遅い夏休み(フィンランドは冬なのに?)、本当に楽しかったフィンランド。ありがとう! また来年。

今日もカンテレ

2008-10-11 03:27:22 | フィンランド
目が覚めたら朝だった。13時間、フィンランドを北から南まで夜行寝台は縦走。適度な揺れが心地よく、爆睡。でも長時間列車は遅れが多い。今日も予定満載の私は、時計とにらめっこ。大丈夫かなぁ。

急いで友人宅に戻り、支度を整えて30分で出直す。今日はカンテレ奏者マッティ&シニッカ・コンティオ夫妻を訪ねる。ヘルシンキからローカル電車で1時間、廃校になった学校を仕事場と住まいにしている。




マッティと一緒に遅めのランチ

マッティも昨日のペッカと一緒に、5月の日本カンテレ友の会設立式に来日、その後の会の様子を気にかけてくれる。友の会では、マッティの協力を得てカンテレCDを製作中。シベリウスアカデミーのカンテレ科のオリジナルで、視聴したが、とてもいい。これは2008年友の会員(~12月末)へのブレゼント、お楽しみに。




お願いしていた小型カンテレ用マイクを入手。楽譜やCDを両手に抱え、またすごい荷物。スーツケースの中身20キロはすべて日本からのお土産で、すっかり空っぽになったが、帰りもまたいっぱい。またPAINAVA(重い)シールを貼られるかも、そろそろチェックインカウンターでの言い訳を考えておこう。

夕方から日本人のA子さんに会う。フィンランド人のご主人の実家からでてきたおじいさんの古い5弦カンテレ。本当にかなり古そうなお手製、でもしっとりいい音がする。エスプラナーディ公園のベンチでおしゃべりしながら初心者の手ほどきをし、「弾いてね」とあちこちで好評だった日本曲の楽譜をプレゼント。

今日は、フィンランドにいるのに東京のように時間を気にし、駅でもスーパーでも通りでも走った一日。赤ワイン買って帰ろう、夜はゆったり過ごしたい。明日こそショッピング、お店もゆっくりみていないほど忙しい毎日。これでは日本と同じ、トホホ…

ウリトルニオにて

2008-10-10 01:29:20 | フィンランド
北極圏のウリトルニオにいる。ホテルは窓が大きく、景色が綺麗なのでカーテンをしめるのがもったいない。周りに建物がなく、覗かれる心配もないので、開けっぱなしにしていた。

ベッドに寝転んで本を読んでいるうちに寝てしまったらしい。夜10時頃目が覚めたら、窓の向こうに光るものが…。ライトを消す。「わぁ、プラネタリウム」 真正面に北極星がくっきり見える。近くにはひしゃく型の北斗七星、カシオペア、それから…とみていたら 「あっ、流れ星」

星空が好き。東京でもプラネタリウムに行くくらいだから、ウズウズしてきた。暖かくして外に飛び出す。すごい、360度星の世界。見えすぎて、星座がわからない。「あっ、流れ星」、今度は緑色。<降るような星空>とはこんな夜をいうのかしらと、しばらく夜空を見上げながらグルグル回る。でも寒さに耐えられず、ホテルに戻る。また大きな窓から、あきることなく明け方まで星空を眺めていた。

そして今日は、カンテレビルダーのペッカ・ロビッカの工房で一日過ごす。
5弦から大きなコンサートカンテレまで、社員二人と製作に忙しい。








私も半音レバーつき11弦とエレクトリックのバスつき16弦を購入した。


かなり大きなお買い物は自分へのプレゼント。



あちこち工夫された新製品のコンサートカンテレで、ペッカがフィンランドの曲を、私は日本の曲を弾く。このカンテレ、明日はカナダへ旅立つ。気になるお値段は小さいグランドピアノと同じくらい。午後は仕事を早く切り上げ、北極圏の境界線を踏みに行ったり、川の向こう岸のスウェーデンまでドライブ。



ベッカと一日中、カンテレの話をしていた。おかげで、フィンランド語のカンテレ用語に詳しくなったし、日に日にフィンランド語が上達(思い出した?)、嬉しい。彼は日本でのカンテレメンテナンスや製作のワークショップに意欲的。日本カンテレ友の会の賛助会員なので、もちろん仕事抜きで協力してくれるとのこと。いつか是非実現したいと思う。

同年代のペッカとまるで昔からの知り合いのように過ごしたウリトルニオでの一日、本当に楽しい時間だった。再会を約束して、私はヘルシンキ目指して夜行寝台に乗る。

ハッスヤパニライネン

2008-10-09 00:42:48 | フィンランド
仲良しのフィンランド人たちに「また来たね、hassu japanilainen・ハッス ヤパニライネン」と歓迎されている私。フィンランドに来るためにいつ長いお休みが確保できるか、早くから仕事の調整、手帳とにらめっこしている。だいたい7日間が、今回は連休と絡めて休めたので10日も! ラッキー!

フィンランドは私の第2の故郷。留学していた頃はそうでもなかったが、その後何度も来るようになって、ますますはまってしまった。「何度め?」「20回くらいかなァ」「ひぇ~ 何しに来るの?」「空気吸いに…」「…」 ハッス ヤパニライネンはおかしな日本人の意味、本人がいちばん自覚している。


いちばん好きなのは、お母さんのサーモングリル


お庭のりんごで作ったケーキ
(フィンランドでもお菓子作りしました)

今朝は-7度、この数字にもなれてきた。「そろそろ初雪かな」に「せっかくだから雪降って!」と昨夜話していたら、見事に初雪。朝4時に起きたら、雪が舞っていた。


雪、見えない?

ご近所に住む30年来の友人 カンテレビルダーのユッシ・ラーサネン を訪ねる。民族楽器のひとつ・ヨウヒッコの弦で作るカンテレの相談。仕事がいっぱいで、私のオーダーは先になりそう。民族ヴァイオリンも製作しているので、ヴァイオリン工房も覗く。私のカンテレと即興で合わせる、お父さんが踊ってる、楽しい! ユッシは3代目で、お姉さんはカンテレ奏者。伝統的なペリマンニ奏法のレッスンを受ける。

そして今日は先へと急ぐ。さらに400キロ北のラップランドのウリトルニオへ。電車とバスで5時間の長旅、ここはもう北極圏に位置する。 カンテレビルダーのベッカ・ロビッカ がバス停で待っていてくれた。5月の日本カンテレ友の会設立会に来日、いただいた5弦カンテレは響きも鳴りもよく、とても気に入っている。そんな感想をメールしたら、「遠いけど、是非」とのご招待を受けた。

さすがに寒い。
紅葉はとっくに終わっていて、白樺は丸裸。


フィンランドは平坦な国土だが、ラップランドには低い山(丘)がある。川を挟んで向こう側はスウェーデン、夕日はスウェーデンの山に沈んだ。


雲ひとつない晴天、今夜はオーロラ見えるかな?

いにしえのカンテレ

2008-10-08 01:52:48 | フィンランド
今いるところは、ヘルシンキから500キロ北のスウェーデン寄りの町・ヴェテリ。私が最初にお世話になった家族が住んでいる。どんなに忙しくても必ず会いに行くことにしている大好きな人たち。最終便に早朝便でとんぼ返りしたこともあるが、今回は2泊する。

朝から大忙しの一日。
まず高齢者施設で音楽療法見学とセッション、歌とカンテレによる日本の曲のコンサート。いちばん人気はやはり<さくら>だった。


居室でコーヒーのおもてなし

近くの小学校で、同じコンサート。聴いてくださった校長先生の提案で、そのまま中学、そして高校でも行う。最後は私の指導で、<さくら>の合唱。音楽でひとつになれることは本当に楽しい!

ゆっくり昼食のはずが、そんな時間もなく(こんな時はおにぎりにかぎる。無理だけど)、今度は教会の集まりにでかける。讚美歌もプログラムにいれて、カンテレと歌でコンサート。終了後は茶話会。懐かしい顔がいっぱい。30年ぶりに会うA君、ハンサムな長身は女の子たちの憧れだったが、貫禄たっぷりのプックリお腹のおじさん。アララ…。フィンランドでは、集まりには必ずコーヒーのサービスがある。お手製のお菓子が添えられるが、勧められるままに全種類いただくことに。美味しいが、かなり甘めで、ちょっと苦しい。

移動の通り道カウスティネンでは、民族音楽学校の売店で、楽譜や民族音楽の本、古いカセットやCDを買い込む。ヘルシンキでは見かけなかった地域性のある楽譜はかなり嬉しい。面白い楽譜では、カンテレと歌の掛け合いの古い叙事詩。掘り出し物は、カンテレの古い録音と民族ダンスの本。ゆっくり楽しみたい。


音楽学校のタペストリー

夕方から教会でコンサート。こんなに忙しく演奏することは珍しい。朝からずっと付き添っているお父さんは、マネージャー気分。足りないフィンランド語を補足してくれる。

森の向こうは教会


この町のシンボルマークは5弦カンテレで、昔はどこの家にもお手製の大型カンテレ(いわゆるコティカンテレ)があったそう。60歳以上の人たちは、子どもの頃、夕食後は家族皆でカンテレを楽しんだと口々に話してくれる。この地に400年続くお母さんの実家にもあるはずということになり、次回までに探してくれることになった。どんなに古いか記憶にないくらい古いらしい。ペリマンニという農民音楽の発祥はここだから、きっと貴重カンテレに違いない。

そして思った。古い時代のカンテレ音楽の発祥の地との30年来のご縁、これは大事な宝物。私のカンテレ音楽は、日本の他のカンテレ奏者とは大きく違う。コンサートやレッスンで紹介する曲はフィンランドの伝統音楽が多く、嬉しいことにそれが好きな人たちが集まって来る。これからもそれを大切にしていきたい、と。

ここは素朴な田舎町。人々は温かく、景色が美しい。何百年も昔、この写真の川に沿って民族音楽が広まった。家からすぐの川のほとりで、古いカンテレに思いを馳せながら、しばしたたずむ。


ペルホヨキ・ペルホ川







朝の最低-5度、昼間の最高10度。かなり寒いけど、最高のカンテレ日和の一日だった。

ヘルシンキをぶらぶら

2008-10-07 01:49:57 | フィンランド
月曜日、仕事の朝は早い。休日は10時まで寝ている友人エルケも、目覚ましとともに起きる。働く女性の朝は大忙し、お弁当を作り、身支度を整え、「あとはよろしく。行ってきま~す」

私は本屋さんへ。探したい本がたくさんある。楽譜、音楽療法、民族音楽とフォークダンス、写真集、地図、辞書、クリスマス、雑誌…。2時間いて、新版の日-フィン-日の辞書を2冊購入しただけ。東京の本屋さんに比べると、全く物足りない。「商売する気があるのかしら」と思うほど、品揃えもサービスもよくない。でも日本語コーナーの拡大とMANGAの充実には驚いた。日本の『少女漫画の描きかた』(フィンランド語)が飛ぶように売れているとか。





ランチは30年来の友人ユッシと約束。彼は新聞の編集長をしているので、なかなかつかまらないが、お互い今日のランチなら何とか時間があけられた、よかった。同時代にユッシは日本へ、私はフィンランドへ留学していたので、日本語とフィンランド語のごちゃ混ぜ会話。周りからみたら怪しい二人? 書籍も新聞も簡単にネットで見られるので、発行部数は激減。リストラや給料伸び悩みで、労働組合は来週ストライキを予定しているとか。どこも大変。仕事場を見学し、来年の再会を約束して別れる。


トゥオミオキルッコ・大聖堂


大聖堂からの眺め


港の近くのカウッパトリ(市場)に寄る。




今日からバルト海ニシン祭りが始まり、大賑わい。「ほら、つまんでいきな」の勢いに、ニシンだけではなく、サーモン、白身魚、小魚、森のベリーなどあれこれお味見。日曜日に日本に帰ると言ったら、「また待ってるよ」 。サーモンのお兄さんとは顔馴染み。いつもお土産用に真空パックで用意してもらうので、早速「いつ帰るの?」 トリを覗くと、ヘルシンキに来たァと思う。


民族アコーディオンで歌うおじさん

午後の電車で北に向かう。まず4時間乗って、家族の所で2泊。懐かしい人たちが待っていてくれる。そして今夜のサウナが何よりの楽しみ!


ヘルシンキ駅


おなかいっぱ~い

2008-10-06 09:23:28 | フィンランド
エバの両親宅に泊まる。休日は皆ゆっくりの朝、フィンランドでも4時起きの私は、お風呂もないので、フィンランドの雑誌や新聞で静かに過ごす。1分でも長くフィンランドに浸っていたいから、寝るなんてもったいなくて…。

朝食は、フィンランドの伝統的な家庭料理・パンケーキにお手製ルバーブジャムを添えて。お母さんの手料理は絶品。美味しいので、レシピとジャムもお土産にいただく(レシピの紹介は帰国してから)。



その後エバと婚約者・アルットゥと一緒にドライブ。タンベレが見渡せるタワーにのぼる。二つの大きな湖に挟まれたタンベレは、フィンランド第3の都市で工業が盛ん。湖と森の美しい眺めにうっとり。





お腹がすいたころには、遅い昼食が用意されていた。お父さんがかいがいしくサポート役。
メニューは、


森のきのこパイ


サーモンスープ

パン4種


ユーストレイパのラッカ添え
(ラップランドの焼きチーズにラップランドでしか採れない黄金ベリー・ラッカ添え)


チョコレートムース

「おかわりは?」に、一斉に「en jaksa 無理~」 フィンランドの家庭料理を貪欲なまでに堪能、「明日の夜まで何にもいらない」と私。「私も日本へ行くと同じ。日本食を限界まで食べるよ」とエバ。エバへのお土産はもちろん日本の食材ばかり。



そしてカンテレレッスン。エバは最近いくつかの雑誌の取材を受け、最新号が発売されたばかり。音楽雑誌、セレブ女性向け月刊誌の他に、英語で書かれたカンテレ特別号など<カンテレリバイバル?> 小学校や子どもの音感教育にカンテレが導入され始め、伝統楽器がまた注目されている。そしてその成果か、若いカンテレ学習者や奏者が育ってきている。これは伝統的な民族楽器の危機を案じた先駆者、マルッティ・ポケラやハンヌ・サハの熱心な思いが実った結果でもある。エヴァは日本カンテレ友の会の紹介も忘れずPR。新奏法や演奏の工夫、楽譜上では解明できなかったことなども教えてもらう。

あぁ、時間が足りない。家は駅のすぐ近くだから、電車時間ギリギリまでカンテレ談義。続きは土曜日に約束し、私はヘルシンキに戻る。

美術に音楽に…

2008-10-05 05:34:34 | フィンランド
どこもかしこもお色直し中のヘルシンキ。白樺は黄色いドレスにおめしかえ、赤(紅)色はなかなかみつからない。



午前中は昨日のA子さんたちの希望で、<テンペリアウキオキルッコ・岩の教会>へ。フィンランドは岩盤が多い。氷河時代の名残で、特に最南端のヘルシンキは街のいたるところでゴツイ岩を見かける。この教会も岩盤を利用してできた建物で、岩を下に掘って、壁はむき出しの岩肌。


テンペリアウキオキルッコ
観光コースには必ず入っているので、見学の人でいっぱい。


午後からカンテレ奏者エバ・アルクラのお母さんと、アテネウム美術館で、<ミカ・ヴァルタリ展>をみる。第二次世界大戦前から活躍したフィンランドを代表する芸術家のひとりで、小説から絵画、子ども漫画、映画監督、後進指導…とマルチに活躍した人。彼をとりまく仲間たちや影響を受けた芸術家たちの紹介もあり、特に日本人写真家6人が大きく取り上げられていた。戦前から昭和30年代の原爆や生活をテーマにしたモノクロ写真が展示されていたが、フィンランドでは初めてということで、とてもこんでいた。

いつも時間が足りないほどの美術館。別の部屋では<広重と北斎>を開催中。閉館前15分で走り、日本人の私もこんなにたくさんの浮世絵は初めてみた。改めて来ることにした。


おやつは、ラップランドにしか生育しない黄金色のベリー・ラッカのケーキ

軽食をとり、コンサートへ、エバもカンテレで出演した。バリトンの歌をメインにした、<心地よい風>がテーマの10曲あまり。タイトルどおり、癒し系音楽だった。そしてエバの運転で2時間、今夜はタンベレのエバご両親宅に泊まる。


窓からの黄葉

寒い

2008-10-04 10:09:17 | フィンランド
ヘルシンキへ。飛行機がすいていたので窓側席を確保、もう20回は乗っているのにおそらく初めてのこと。



飛行機は「乗ったら寝る」と決めているので、いつも「広い真ん中の通路側」で、足をデーンと伸ばしている。今回も特技の寝技(どこでもすぐに爆睡)で時差解消、食事の2回目はとばされていた。



窓から眼下に広がる景色は、一面黄金色。すっかり紅葉している。紅葉といっても黄色くなる種類が多いので、今頃のフィンランドはどこもかしこも真っ黄色。森の国が美しく染まる季節…



ヘルシンキは寒い、気温11度。夕方街にでかけたら、みんな冬の装い。私もストールーと手袋の冬支度だが、ライナーつきコートより真冬用ダウンがピッタリの寒さが身にしみる。この10日間がちょっと心配になってきた。でもここで買っても東京の冬には暑すぎるし…。

金曜夜の街は賑やか。ちょうどフィンランド旅行中のA子さんとご友人、フィンランド在住のB子さんと夕食。B子さんとは初対面だが、<押入れからでてきたおじいさんのカンテレ>の話で盛り上がり、明日のコンサートにお誘いする。A子さんたちは明日帰国、午前中の観光案内とお買い物を引き受ける。夜の街は、お店も通りもおしゃれした若者たちでいっぱいだ。また一段とお洒落になったような気がするフィンランドの若い世代、彼らは一晩中飲んで踊って騒いで、週末を楽しむ。そして明朝は私のいちばん嫌いなフィンランドと化す。そこらじゅう割れたビンやゴミだらけの汚ない街。

フィンランドモードに切り替わっている私は、もうフィンランド人気分。頭も口もフィンランド語になっている。でも気温6度の表示が目に入り、お散歩終了。寒くて背中が痛くなってきた、帰って温まろう。

行ってきま~す

2008-10-03 04:48:01 | フィンランド
今日10月3日(金)、今年も遅い夏休みでフィンランドへ。
毎回テーマありのフィンランド行き、
今回は何と言っても<カンテレ>の旅で、
遠くはラップランドのペッカ・ロヴィッカの工房を訪ねます。

あちらの様子は、毎日ケータイから投稿の予定。
でも電波圏外や時差(日本-6時間)はお許しを・・・。

いつものように、元気よく300%楽しんできます。
週末や連休を上手に利用して、帰国は13日(月)。

行ってきま~す!