須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

乗り越えていくこと・・・

2011年08月12日 | スタッフより
8月11日、昨日で東日本大震災があった3月11日から5ヶ月が過ぎましたね。

66年前の8月6日は、広島に・・・その3日後の8月9日は長崎に原爆が落とされた日です。

昨年のこの日とは大きく違うことがありますね。

世界に「核は要らない」と言い続けてきたこの日本で、このような大きな原発事故が起きてしまうなんて・・・

地震・津波・そして原発と私達の想像をはるかに超える自然の猛威と、人間が作ってしまった電力確保の為の原子力発電所・・・

便利で豊かな日本だったと思っていたら、実はそうでは無いこともあったんだということを知った今・・・

「生きること」

「生かされていること」

がどんなに大切でありがたいことなのかを思い知らされますね。



毎日太陽が昇り、そして沈む当たり前の今日

でも、今日は今日しかない!

争いごとや、傷つけあうことをする時間があれば、

その時間を、相手を思いやったり、気遣ったり、助け合ったりすることを第一に考えたら

自分も幸せな生き方ができるんじゃないでしょうか・・・

先日、須永博士美術館に来られたお客様が、
「心」の詩がとっても好きだとおっしゃっていました。



「心をこめて

人にあう

優しさこめて

人にあう

愛をこめて

人にあう

出逢いをいつも 大切に・・・

自分をいつも 大切に・・・」

私も大好きです。

特に、詩の最後にある

「自分をいつも 大切に・・・」

と書いてあるところが、最初は何でだろう・・・と思っていたけれど、

「希望」という詩のように



「自分に夢がないと

人に夢を与えることはできません

自分に力がないと

人に力を与えることはできません

自分に幸せがないと

人に幸せを与える琴葉できません

まず自分をつくることです

大きな 強い

明るい人間にさせることです

そこから 本当の人生の

出発が はじまります」

そう、自分に夢や力、幸せを作るのも、自分自身を大切にすることが一番大切なことですね。

「自分のことよりも、誰かのために・・・」と思う人はたくさんたくさんいて、でもそれができるのも、やっぱり自分の身体が無いとできないですもんね

家族のために、友のために、そして自分のために、この瞬間を、この瞬間に感謝して生きてゆくこと、

“生きていたくても 生きられなかった”人々への想いを胸に、また今からがんばってゆきたいですね。

「希望」という言葉は、とても力強く、明るい気持ちになるけれど、今はまだ、その事も考えられない人々がたくさんいます。

元気な自分ができることは何なのか

須永博士も、69歳という年齢まで生かされてきたことは、使命があるからだと今確信しています。

だからこそ、チャレンジし続けているんだと思います。

7月31日に、栃木県真岡市「真岡りす村」にできた須永博士ふれあい作品館には、福島県や茨城県で被災された方々が来て下さったそうです。

その時に書いた詩を紹介します。



「沢山の人が

2011年3月11日の津波で

天国の旅に出ました

わたしたちは 生かされました

生きています

やります

やらなければなりません

いのちあるかぎり

力だしきって

復活です

一致団結です

あなた見ていてください

負けやしません

どんなことがあっても

あなたのために あなたの分

生きて 生きて

生きてみせます」

この日、男性から地震当日のことをお聞きしたそうです。

30年前に須永博士に書いてもらったというパネルと、当時の包装紙を抱えて逃げてきたそうです。7/31、そのパネルをもって来て下さいました。

須永博士と話しながら、涙が止まらずにいたそうですが

「震災後、初めて泣きました。

まわりもみんな同じ状況だから、弱音なんて吐けません。

でも今日、胸の中につっかえていた鉄の棒が取れました。」

と話して下さったそうです。

そうなんですよね、皆さん強い、明るい、前を向いて一生懸命に生きているけれど、

やっぱり人間です。

つらくない訳が無い。涙を流さない訳が無い。

それをじっとこらえて、精一杯生きているんですよね

様々な人生、人それぞれ、悩みが無い人はそうはいないと思います。

だからこそ、みんなで励まし合い、いたわり合いながら思いやりのある日本に、世界になる日が来ることを願います・・・。








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