令和3年9月22日(水)
新型コロナウイルス感染症は新聞報道等によると30日に緊急事態宣言が解除となる見込みについて触れていました。今回こそは解除しても終息に向かう流れが確保できればこんな良いことはありませんが、一方でその根拠を明確に示すことが重要です。さらに、ワクチン接種が進み、このシルバーウィークでは観光地によっては観光客数も伸びたという報道もありました。そのインタビューの中で、ワクチン接種を済ませたからを理由に挙げている人もいましたが、長い自粛生活への不満と、ワクチン接種が進んだことに期待する声は分からないでもありません。しかし、この対策が進み始めたこの時期こそが重要であることも忘れてはならず、もう少し頑張ろうという気持ちにもなります。
政府のワクチン接種計画では、11月中に国民の希望者への接種を終えるとしており、そのメドは立っているようです。一方で感染力の強い変異種による新たな感染リスクも高まっていることから、3回目のワクチン接種について検討し始めたようです。
昨日の河野担当大臣の談話では、2回目の接種から8か月以上経過した方を対象とし、年内に医療従事者、年明けから高齢者が対象となるということでした。
感染状況に応じて柔軟なワクチン接種体制が明らかになることは安心につながりますが、これら一連の動きの中で気になるのは、10歳未満の子ども達へのワクチン接種です。
ファイザー製のワクチンについて米国の保健機関では、10歳以下のワクチン接種も大人の3分の1の摂取量で、10歳代の子どもと同じ効果が確認されたと発表しました。
感染症が始まった頃は、若者や子どもについては感染しにくいような見方があったように記憶していますが、変異種の出現などにより、状況が刻々と変わっていることから、10歳未満の子ども達への接種が可能という知らせは大変歓迎すべきものです。
この報道を受け、国内の医療研究者のインタビューでは、副作用についても触れ、日本人の子どもは発熱によるけいれんに注意しなければならないなどの助言がありました。その対応として、子どものかかりつけ医などによく相談し、その指導の下で対応していくことが必要としています。
国産ワクチンの開発が進められており、早期の完成が待ち遠しく感じています。これまで、10歳未満の子どもについてどう対応していくのか、国の方針も明らかになっていません。3回目の接種はもちろん重要ですが、大切な、無防備の子ども達をどう守るか、早期の体制づくりを明確にして欲しいと思います。
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