GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

VNコメ輸出今年は減少の予測

2013-01-11 22:45:26 | 農業・食品

ベトナム食糧協会の報告によると2012年のコメ輸出は昨年比8.29%増の772万トンとなったそうです。たぶん数量としてはタイを抜き、インドに次ぐ世界第2位のコメ輸出実績。2013年輸出見通しは750~760万トンだそうです。

知り合いの30代後半のベトナム人が、子供の頃の80年代にはコメが買えず毎日空芯菜ばかり食べていた、とか1日に一食はキャッサバを食べていた、と言ってたのを思い出しました。

2日前には日本のサイトSankeiBizでも「コメ輸出量最高も輸出額は伸び悩み ベトナム、品質改善が課題との記事が掲載されていました。

ベトナム食糧協会が1月7日に会議を開催し、「2012年のコメ輸出総括と2013年の展望」というような報告を行ったことが記事になったようで、ベトナムのサイトでも取り上げられていました。

この記事を読むとSankeiBizの記事タイトルはやや的外れであると感じます。輸出額の前年比1.98%減少は主要に国際価格の低下によるもので、輸出米構成には大きな変化が起きているとベトナム食糧協会は指摘しています。

「高級米輸出は357.3万トンとなり、輸出の46.29%を占め、2011年より79%増加した。通常米と低品質米輸出は271.9万トンと昨年比32%減少し、輸出全体の35%となった。各種香り米もまた58.4万トンと昨年比21.8%増加し、輸出全体の7.57%を占める」とのことです。

また、輸出市場の問題として2012年は「ベトナム米輸出の「集中契約」による比率が急減しており、2011年に48%だったものが約20%に急減した。主要輸出先だったフィリピン、インドネシア市場が食糧自給の取り組みによって減り、代わってアフリカや他のアジア諸国の新しい市場へと輸出市場の構造変化がもたらされている」。

2012年の籾米生産量は4,370万トンで前年比3.3%ほど増加したわけですが、コメ輸出は8.29%増とされています。籾米換算で130万トン増えた分を精米換算し、ベトナムの人口増加率を差し引けばちょうど辻褄が合う数字ですが、実態はどうなんでしょう?

先月、ドンタップ省の小さな食堂で食べた昼食のコメは美味しく、同行の日本人が「このコメは自分の家で食ってるヤツじゃないの」?とか言ってました。作るコメは直播の不味い高収穫米、食べるのはカンボジアの田植え米、などというメコンデルタの農家も少なくないようです。輸出が増加した高品質米は誰が作ったコメなのか気になります。


田圃風景の変遷

2013-01-08 19:56:32 | 交通

メコン河左岸、ネァックルンから少し南下した田圃では稲刈りの最中でした。

この道路は、プレイヴェンのPrivince Mapでは101号線と記されています。しかし、グーグルマップでは右岸の道が101と記されているので自分では混乱してました。整備中の道路なのでまだ交通量は少なく、ベトナム国境までの間は何か所も寸断されています。

   

昨年11月に写した画像。まだ稲の背丈は短かく、播種から間もない頃だと思います。

   

昨年8月には家畜用ハイブリッド品種のトウモロコシが実っていました。

   

11月に見たトンボ。

   

同じ池のトンボも姿を代えていました。

   

稲刈りを終えた田圃にもインドハッカの姿がありました。繁殖力の強い鳥のようです。


プノンペンでデジカメ・プリント

2013-01-07 14:38:46 | 生活

きのう、きょうと一日中曇天が続いています。台風一号の影響でしょうか?台風は、メコンデルタのカマウ岬近くに来る手前で南下しマレー半島南端、シンガポール方向に進んでいるようです。

   

先週、初めてデジカメ画像をプリントしました。2000年にフェスティバル・フエの混雑の中でコニカ・ビッグミニをスられたのを機にフィルムカメラを持つことがなくなりデジカメを利用するようになりました。当時はデジカメ画像をプリントしても粒子が粗くて綺麗ではなかったようだし、ベトナムではまだフィルムカメラが多く使われていた時代でした。そもそもデジカメ・プリントの原理が分からないということもあるし。

これまで画像をプリントする必要性を感じることもなかったわけですが、畑で写した子供に画像を見せるようにせがまれて、ふと自分の子供の頃を思いだいました。1950年代前半の正月のカラー写真が一枚だけあり、通り掛かったアメリカ人が撮ってくれたそうです。鮮やかな発色で、60年代後半の国産カラープリントが10年も経つと色褪せてしまったのに、その一枚だけは退色せずにアルバムに残っていました。

そんな訳で子供たちの写真をプリントして手渡そうと思い付きました。しかし、何処でプリントを頼めるのかも知らないのでカメラ店で聞いみようと出掛けると、モニボン通りのカメラ店の手前にフォトスタジオが2軒並んでおり、そこでメモリーカードを渡してプリンを頼むことができました。

たぶんこの店は見たこともあったのでしょうが、記憶に残りませんでした。自分の知りたいものとか必要なものしか記憶には残らないようで、フォトスタジオに飾られた写真はどれも見たくない写真の類です。

     

ベトナムと同じように写真屋さんにとってのビックマーケットは結婚式のようです。ベトナムではフォトスタジオの貸衣装で着飾って不自然な化粧とポーズで撮られた写真を「どう、これ、私よ」などと見せられ返答に困ったことが何度かありましたが、そのナルシズムとケバケバ好きはカンボジア女性も負けず劣らずのようです。

フジの店の方がコダックの店より客が多いようでした。「お正月を写そうフジカラー♪」のコマーシャルは今も日本では流れているのでしょうか?「コニカ百年プリント」はどうなったのでしょう?などと思い出しつつ。プリント料金は、キャビネ版が1枚1,000リエル(約20円)でした。


サムロントゥムの畑 (2)

2013-01-05 23:57:01 | 農業・食品

きょうのサムロントゥムの畑はいつもより静かでした。野鳥の姿は少なく、鳴き声もほんのわずかです。作物が植えられた畑では殺虫剤の散布も始まっていました。プノンペンから35kmほどの距離なので近郊野菜畑ということのようです。

捨てられていた殺虫剤の空袋を見るとベトナム製でした。

   

まだ作付けが始まっていない沼地の方へ行くと、空に鳥の姿が見えたのでシャッターを押しました。写った画像を確認するとカタグロトビでした。

   

蓮沼にはサギの姿を何羽かみることができました。

   

この鳥の名前はまだ知りません。

   

クメール農民のこのスカーフ、物産展で二つばかり買いました。日本手拭も嵩張らないので便利ですが、頭に被るには少々短いのが難点でした。日除けや埃除けにはこのスカーフの方が断然効果的です。

   

 


サムロントゥム(Smraong Thum)の畑

2013-01-03 23:51:08 | 農業・食品

カンダール州のキエンスヴァイ地区には12のコンミューンがあり、サムロントゥム・コンミューンは一号線沿線で地区の南部に位置しています。プノンペンからは35kmほど。新プノンペン港から5~6kmほどの距離です。

雨期の洪水時には広大な水面が広がっていた土地が乾期になって耕され、畑になっています。国道沿いには古くから(と思われる)民家が立ち並びますが、国道から1・2kmも入ると民家も殆どなくなり、農作業用の小屋しか見ることができません。

   

この小屋からはFM放送が流れていて、あれー何処かで聞いたような・・・と思ったら聞き覚えのあるベトナムのFM番組でした。国境まで50kmほどありますが電波が届くようです。何で此処にべトナム人が居るのか不思議に思いましたが、日本人が居るよりは不思議でないかも。

国道近くには煉瓦工場があり、労働者用の仮設住居が周辺に建ち並んでいます。乾期で土埃が舞う中で小さな子供が埃まみれで遊んでいました。

   

   

耕作は国道近くから開始されるようで、奥に進むとまだ作付けが始まったばかりの畑でした。

   

家に居てもつまらないのか、田圃や畑に来ている犬も少なくありません。狭い農道ですれ違う時には、こちらが脇に避けないと犬の方が畑を歩き避けてくれます。

   

   

5時近くになると国道方向へ帰る姿が多くなり、牛や犬も家路に向い、こちらも日没前にプノンペンに戻ろうと思い帰り仕度を始めるわけですが、決まって野鳥が近くに現れます。

きょうの夕方には、インドハッカが押し寄せ、バナナの木の上で何やらけたたましく叫んでいました。

   


キエンスヴァイの元旦

2013-01-01 22:48:46 | 

西暦元旦はカンボジアでも休日となっているようで、学校に人影はありませんでした。凧揚げをして遊ぶ姿がありました。この敷地ではあまり高く揚げることはできそうもありません。メコン河の河沿いに行けば風も強く吹いています。しかし、河沿いの土地は企業に買い占められてしまっているようで、フェンスで囲われた場所が多くなっています。

   

国道一号線を下り右に折れた雨期の氾濫原は、水が引いた後の窪地がいくつもの溜池になっています。まだ日が高い時間に牛を水浴びさせていました。

   

乾期だけの畑地は木陰が少なく、堪らぬ暑さです。凧揚げしようなどという気にはなれず、ひたすら木に登って木陰で風に吹かれるのが一番なのかも。

   

この女性は黙々と草を取っていました。近くには雑草だらけの田圃もあったので、てっきり草むしりなどはしないのかとも思っていたのですが。

   

この炎天下に池と化した水路から水を汲み上げて運ぶ作業は厳しそうです。立って見ているだけでも重労働と感じるほどエネルギーを消耗しました。

   

はじめてカワセミのピンボケでない画像を写すことができました。しばしば見かけるもののいつもシャッターを押す前に飛び立たれてしまいます。