「安倍円安」で円建金が32年振り高値となった日本とは対照的に、ベトナムでは年末から金に関する悲観的もしくは下落のニュースが続いています。
タイトルだけ読んだだけで内容は定かではありませんが、10年間で6倍に上昇した金の国際価格が2011年9月をピークに付けた後方向性の見えない状況が続いているため、昨年からはベトナムの数千の金売買業者が市場から撤退する状況にあったようです。
ベトナム中央銀行は1月10日に金地金売買許可の再登録を行い、14企業と17信用組織、全国総計2,400ヶ所の支店・取引所に限られるようになったとのことです。
http://vnexpress.net/gl/kinh-doanh/2012/12/hang-nghin-tiem-vang-sap-bi-xoa-so-1/
この措置を受けてベトナムの金価格は更に下落しているとのこと。
ベトナム国内の金取引価格は国際価格より割高なわけで、その分、国内価格の下落余地も大きいようです。
1月から銀行の定期預金金利も12ヶ月未満だと8%、1年で10.8%程度に引き下げられたようです。たぶん店頭では13ヶ月物を高い利率にして勧めているのでは、と思います。
対照的に12月から急上昇しているのはHMC市場の株価です。「ベトナム株式はアジアの星」などという見出しの記事には良くも悪くも一喜一憂の振幅の大きい国民性を感じさせてくれます。単にその前が余りにも出口の見えないどん底状態だったに過ぎないように思えるのですが。