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フンセン首相、VOA・ラジオ自由アジアに咬み付く

2011-07-26 23:10:07 | 新聞・書籍
Media critic: Hun Sen blasts VOA, RFA 'insults'

フンセン首相が先週金曜日の記者会見の席上、VOAとRadio Free Asiaを不正確かつ不公平で「下劣」“inferior”だと非難したとのこと。

詳細はわかりませんが、タイとの国境紛争がテーマであった席上でVOAの記者がポルポト派裁判の質問をしたのが気に障ったようです。

日本の首相もマスコミ対策に苦慮されている様子ですが、当たり障りのない抽象的な表現で逃げようとする日本の政治家と違って反撃が感情的にエスカレートするところが個性というよりは風土の違いのようもに感じられます。

国連との共同のポルポト派の戦争犯罪を裁く「国際法廷」は裁判の汚職が問題とされ、常々「汚職問題は言われるまでもなく十分承知してる」と語ってもいるようです。ポルポト派の犯罪を裁くというなら、そのポルポト派を長年支持し支援していた国連とアメリカ等はより犯罪的ではないのか?とも語っているわけで、出生がアメリカの「戦争謀略放送局」ともいうべきVOAの記者に戦争犯罪法廷について云々されればプッツン切れてしまうのも分からないでもありません。

それでも「VOAとRFAは人民党を侮辱するのが仕事でそうしなければ記者は給料が貰えない」からというのはどうでしょうか。更にVOA,RFAのカンボジア人スタッフに「君たちはカンボジア人だろう、だったらカンボジアの価値観に従って仕事をすべきだ」とカンボジアのニュースステーションで働くことを勧めたそうです。

カンボジア人民党= Cambodian People’s Partyの看板が至るところに掲げられたカンボジア。その数は以前よりはるかに増しているように感じます。

http://www.phnompenhpost.com/index.php/2011072550607/National-news/media-critic-hun-sen-blasts-voa-rfa-insults.html

http://www.voanews.com/khmer-english/news/Cambodian-Prime-Minister-Criticizes-VOA-Radio-Free-Asia-126033973.html