GOVAP便り

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メコンの砂糖黍畑

2010-05-02 20:09:00 | 旅行
90年代まではベトナムの最大の砂糖黍生産地はメコンデルタでしたが、今はたぶんその半分位の作付け面積です。北中部のゲアン省やタインホア省などはその反対にこの10年間に急増。生産量も逆転してしまいました。

作付け面積が減ったとは言え、他の作物同様に単位面積当たりの収穫量はメコンデルタが圧倒してます。もっとも今年は、昨年の砂糖価格高騰を受けて、メコンデルタでもカユプチの林や果樹園を砂糖黍畑に変えている所が多い、などとも聞き、メコンデルタの砂糖黍畑を一度見ておこうと出掛けることにしました。

メコンデルタの砂糖黍生産地はハウザン省が最大です。先週もヴィータンの町には行ったので今回は違う道を通って行くことにしました。連休中なので国道は交通量も多そうだし、田園風景を眺めながら省道や農道を走ることにしました。

カントー市のO Monからキエンザン省のGiong Riengに抜けVi Thanhに至るルートが地図を見るとありそうでした。三叉路で迷っていたりすると、やはり連休中のためかホーチミン市のナンバーを付けたバイクが同じように地元の人に道を聞いていました。

地図を見ながら知らない道を走るということはないようで、迷ったら人に聞くのがここでは当たり前のことのようです。何故そうするのかを余り考えたことはありませんが、今回ようやく解りました。地図が当てにならないからです。

地図ではO Monから水路沿いにGiong Riengまで一本の線が引かれてるだけですが、実際は分岐する道が何本もあるわけです。今更ながらのことですが、今回も何時しか舗装路が砂利道に変わり、そして民家の軒先みたいな小道を走ることになり、したがって壊れかけたボロボロ橋を何本も渡ることになりました。要注意なのは県境というか省の境で、キエンザン省に入って暫くすると田圃道になり、遂に歩いてしか渡れない橋に出てしまいました。慌てて左に曲がる農道に折れたところ行き止まりで目の前は田圃。

気付くと水路の反対側にはバイクの通る道がありました。仕方なく引き返し、暫くするとバイクを一台乗せられるような手漕ぎの小舟があったので頼んで水路を渡ってもらいました。これまたどうしようもない悪路でしたが20km/hほどでは走れました。

やっとのことで初めての町Giong Riengに着きました。ところが何処か見覚えがあります。市場の近くでパンを買いコーヒーを飲んでると、昨年の「コメ祭り」でVi Thanhに行く時に寄った場所だと気付きました。その時は国道61号線を走ったつもりだったのですが。

Vi Thanhの町に着くと直ぐにハウザン省とキエンザン省の地図を買いました。キエンザン省の地図にはGiong RiengからVi Thanhへの道、今走って来た省道すら記載されていませんでした。