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4月の農業報告-病疫

2010-05-06 23:18:23 | 農業・食品
4月末の新聞には豚青耳病(Dịch tai xanh trên lợn)感染拡大の記事が大きく何回も取り上げられていました。宮崎県の口蹄疫の記事が日本の新聞でどのように書かれているのかは知りませんが、ベトナムの豚青耳病の記事はルポルタージュ的な書き方で、より人間味ある記事のようにも感じます。

豚青耳病(豚繁殖・呼吸障害症候群)に感染した豚を食することも少なくないようで、そのため加熱不足で連鎖球菌感染の患者も発生している-豚青耳病が流行すると連鎖球菌感染患者が発生する関係があるそうです。

感染し処分した豚に対しては1kgにつき2万5千ドンの補償費が支払われることになっているそうですが、獣医局が直ぐに来て処分する体制が整ってはいないようで、死骸を数日間放置せざるを得ない場合もあるようです。

農業・農村発展省の4月統計報告の病疫状況(Tình hình dịch bệnh)では次のように記されていました。

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a.鳥インフルエンザ

4月中(3月15日~4月15日)に引き続き感染はバッカン省とクアンニン省の3県・区にある6村・町で発生した。

バッカン:3月19日から4月6日の間に16軒の家禽施設-ルンフー県ニューコー村ナータオ集落で感染が発生し、総数318羽の各種家禽が死亡または殺処分された。

クアンニン:4月13日、さらに感染は拡大しハロン市ヴィエットフン地区の一軒の家禽施設で900羽のアヒルの雛が感染した。死亡したアヒルは450羽。獣医局は施設の全家禽を殺処分し、規定に従って予防措置を行った。

ワクチン注射:ワクチン接種が強制される地域では今年度第一回目のワクチン接種が積極的に展開されている。家禽への接種総回数は2,687万回であり、内アヒルが1,342万回、鶏1,345万回である。

b.口蹄疫

今月も引き続きディンビエン、ハザン、ソンラー省の3県・区、5村・町で発生した。発病は135頭の水牛と牛。

ハザン省:ドンヴァン県で引き続き再発し、35頭が感染し、累計280頭(水牛115頭、牛156頭、豚9頭)で4県10村11集落の118軒の施設。今日までに死亡した家畜は7頭、殺処分1頭。残りは治療され症状は回復している。

ディエンビエン省:4月15日までにディエンビエン、ムォンアン、ヌォンニェの各県とディエンビエンフー市の26村91集落で発生した。感染家畜数は2,747頭。内、水牛2,568頭、豚167頭、山羊12頭である。死亡および殺処分は、水牛15頭、豚13頭。
現時点までに感染した家畜の多くは症状が回復しており、新たに感染した家畜は現在引き続き治療中である。

ソンラー省:ムォンラー、モックチャウ、ソンマー、ソップコップの各県で発生し、水牛105頭、牛90頭、豚250頭が死亡した。

c.豚青耳病

ハイズン、タイグエン、タイビン、フンエン、バクニン省とハイフォン市の6省・市の12県・区、68村・町で発生している。感染総数は2万96頭で、死亡と殺処分は5,959頭。

ハイズン省:4月14日から18日までにトゥキー、ビンザン、ザーロック、カムザンの各県9村で発生し、18日までに3,221頭が感染した。

フンエン省:4月21日に新たにヴァンラム県チュンチャック村で発生し23頭の豚が感染した。他の既に感染した村でも続いて発生している。4月21日までの感染総数は9,797頭。

タイビン省:4月15日までに新たにタイビン市のフースァン村とヴーラン村で発生し、4月18日までの感染総数は5,958頭。

バクニン省:4月18日、ルンタイ県フールォン村で新たに40頭の感染があり、総数は127頭になった。

ハイフォン市:4月19日、ドーソン区のヒェップドゥック地区とミンドゥック地区で2,060頭の感染が確認された。

d.その他の病疫