晴れた日曜日、昼近くになってからバイクで北の方へ行ってみることにしました。プレイ・ラングの森まで行くのは到底無理な時間です。そこまで行くのは泊まり掛けか、あるいは雨期が明けてからのほうが良さそうです。
モニボン通りから通称「Japanese Bridge」を渡りそのまま北に向かうのが国号6号です。何処となくサイゴン橋を渡るのと雰囲気が似ています。道幅や交通量はだいぶ違いますが、川が市街と郊外を隔てているのは同じ。
橋を渡って30分ほど走ると交通量も少なくなりました。ベトナム同様2人乗りのバイクが多く、しかも後部座席にブリキ缶(衣装入れのような)を括り付けその上に人が乗っている姿なども何度となく。バイクは60km/h~70km/hほどで流れています。
滅多にバイクに追い抜かれることもなく走っていると、一台のバイクが爆音を轟かせ、しかも黒煙をまき散らして走り抜きました。「何処の国にも居るんだ~こういう輩が・・・」などと呆れているとそのバイクが急にスピードを落としました。見れば筋肉隆々の両肩にタトゥを刻んだ国籍不明のゴツイお兄さん。
驚いたことには、そのボロバイクが色も同じ黒のホンダAX-1。ご同輩、何か言いたげな素振りでしたが何も言わず、バイクを止めたのでこちらも止めると「ライトが点いてるよ」という仕草。消し忘れをわざわざ教えてくれただけでした。
250ccでもマフラーを外すとなかなかどうして大型バイクの如き音量。ボロでもAX-1は速いようで、あっと言う間に視界から消えてしまいました。勿論、こちらはそんな走り方をするつもりは毛頭ありません。ベトナムより20%以上もガソリン代が高いわけだし、咄嗟の反射神経が衰えていることも確か。
予め地図を眺めてから出発しましたが、最近作られた道路などは地図になく方向感覚も悪いので途中売店に寄ってコンポンチャム方向を目指しました。
プノンペンで合流するメコン河とトンレサップ川の間を国道6号が走るわけですが、何時まで経っても両側に川があるかのような風景が出てきます。夥しい水面積だろうと思いました。統計によれば、カンボジアの水面積率は2.5%となっています。
だけど、これは乾期なのか雨期なのかが問題です。トンレサップ湖の水面積は雨期には5~6倍に拡大すると言われてます。たぶん統計は年平均値なんでしょうけど、平均値などというものに何の意味があるのか、と数字が馬鹿馬鹿しくも思えるこの景色。
自然公園の案内の如き看板を見たので国道から逸れてその方向に向かいました。
間道に入ると焼きバナナを売る姿があったのでバイクを止め、一本買いうことにしました。一本と言ってもモンキーバナナで一本の串に4-5本刺してあります。
差し出された椅子に腰掛けのんびり(熱くて直ぐには食べられません)食べてると家からお婆さんが出てきてしきりに話しかけます。「すいません、クメール語わかりません」と答えることもできずいると延々と話続けるばかり。見かねてバナナを売っていたオバさんが何か言うとやっと家に引き返しました。
すると今度はお爺さんが家から出てきてバイクの回りを見て回り、じゃがみ込んで観察し始めました。プノンペンでは幾らでもあるこんなバイクでもこのお爺さんにとっては物珍しさがあったのでしょうか。余ほどバイクが好きだったのではないかと思いました。この爺さんの青春時代、1950年代かも知れません。カンボジアにはどんなバイクが走っていたのでしょう。日本では、メグロとか陸王、トーハツなんていうバイクがあったんだけど・・・なんて話もしてみたかったのですが。
傍らではお母さんが女の子の髪を丹念に梳かしてしました。メコンデルタでは虱を取る光景は何度となく見ましたが、明らかに雰囲気は違うものです。髪を梳かす母親の表情と梳かされている女の子の表情がある種特別な世界を醸し出しているような。
再び走り続けても看板にあった「TUEUK CHHA CULTURAL NATURAL SITE」は現れず、いつも間にか国道7号に出てしまいました。右折すれはシェムリアプ方向、左折でプノンペン方向と出ていました。そして「NUTURAL SITE」は後方14kmだとか。
仕方なくもう一度来た道を戻りました。ところが14km戻ってもそれらしき場所も看板もなく、再び国道6号に出てしまいました。言葉が通じないというのもそれはそれで面白みもありますが、やはり困った時には情けないものがあります。
モニボン通りから通称「Japanese Bridge」を渡りそのまま北に向かうのが国号6号です。何処となくサイゴン橋を渡るのと雰囲気が似ています。道幅や交通量はだいぶ違いますが、川が市街と郊外を隔てているのは同じ。
橋を渡って30分ほど走ると交通量も少なくなりました。ベトナム同様2人乗りのバイクが多く、しかも後部座席にブリキ缶(衣装入れのような)を括り付けその上に人が乗っている姿なども何度となく。バイクは60km/h~70km/hほどで流れています。
滅多にバイクに追い抜かれることもなく走っていると、一台のバイクが爆音を轟かせ、しかも黒煙をまき散らして走り抜きました。「何処の国にも居るんだ~こういう輩が・・・」などと呆れているとそのバイクが急にスピードを落としました。見れば筋肉隆々の両肩にタトゥを刻んだ国籍不明のゴツイお兄さん。
驚いたことには、そのボロバイクが色も同じ黒のホンダAX-1。ご同輩、何か言いたげな素振りでしたが何も言わず、バイクを止めたのでこちらも止めると「ライトが点いてるよ」という仕草。消し忘れをわざわざ教えてくれただけでした。
250ccでもマフラーを外すとなかなかどうして大型バイクの如き音量。ボロでもAX-1は速いようで、あっと言う間に視界から消えてしまいました。勿論、こちらはそんな走り方をするつもりは毛頭ありません。ベトナムより20%以上もガソリン代が高いわけだし、咄嗟の反射神経が衰えていることも確か。
予め地図を眺めてから出発しましたが、最近作られた道路などは地図になく方向感覚も悪いので途中売店に寄ってコンポンチャム方向を目指しました。
プノンペンで合流するメコン河とトンレサップ川の間を国道6号が走るわけですが、何時まで経っても両側に川があるかのような風景が出てきます。夥しい水面積だろうと思いました。統計によれば、カンボジアの水面積率は2.5%となっています。
だけど、これは乾期なのか雨期なのかが問題です。トンレサップ湖の水面積は雨期には5~6倍に拡大すると言われてます。たぶん統計は年平均値なんでしょうけど、平均値などというものに何の意味があるのか、と数字が馬鹿馬鹿しくも思えるこの景色。
自然公園の案内の如き看板を見たので国道から逸れてその方向に向かいました。
間道に入ると焼きバナナを売る姿があったのでバイクを止め、一本買いうことにしました。一本と言ってもモンキーバナナで一本の串に4-5本刺してあります。
差し出された椅子に腰掛けのんびり(熱くて直ぐには食べられません)食べてると家からお婆さんが出てきてしきりに話しかけます。「すいません、クメール語わかりません」と答えることもできずいると延々と話続けるばかり。見かねてバナナを売っていたオバさんが何か言うとやっと家に引き返しました。
すると今度はお爺さんが家から出てきてバイクの回りを見て回り、じゃがみ込んで観察し始めました。プノンペンでは幾らでもあるこんなバイクでもこのお爺さんにとっては物珍しさがあったのでしょうか。余ほどバイクが好きだったのではないかと思いました。この爺さんの青春時代、1950年代かも知れません。カンボジアにはどんなバイクが走っていたのでしょう。日本では、メグロとか陸王、トーハツなんていうバイクがあったんだけど・・・なんて話もしてみたかったのですが。
傍らではお母さんが女の子の髪を丹念に梳かしてしました。メコンデルタでは虱を取る光景は何度となく見ましたが、明らかに雰囲気は違うものです。髪を梳かす母親の表情と梳かされている女の子の表情がある種特別な世界を醸し出しているような。
再び走り続けても看板にあった「TUEUK CHHA CULTURAL NATURAL SITE」は現れず、いつも間にか国道7号に出てしまいました。右折すれはシェムリアプ方向、左折でプノンペン方向と出ていました。そして「NUTURAL SITE」は後方14kmだとか。
仕方なくもう一度来た道を戻りました。ところが14km戻ってもそれらしき場所も看板もなく、再び国道6号に出てしまいました。言葉が通じないというのもそれはそれで面白みもありますが、やはり困った時には情けないものがあります。
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