GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

不法伐採でベトナム人15人起訴

2014-03-13 23:12:50 | 植物

カンボジア人の不法伐採者がタイに違法侵入して射殺された、というニュースを何度か目にしたことがあります。昨年はタイで射殺された不法伐採のカンボジア人は30名以上だったとか。「逮捕すべきであって射殺すべきではない」との抗議をカンボジア側では行っているようですが、密伐採のグループも武装しているようで、タイ側は密伐採者が先に発砲したと言っているようです。

モンドルキリでの密伐採も度々ニュースになり、プノンペンポスト紙によると先住民であるプノン族の共有地である森林から高級材となる木が伐採されているようです。乾期の今は材木をトラックやトラクターなどで運搬するには好都合ということでもあるようで、先週はベトナム人の不法伐採グループが先住民によって発見され、15名が拘束されて当局によって起訴されました。ベトナム国境から10㎞の地点だったそうです。

何が高級木材なのかは知りませんが、森林が焼かれ、木が伐り倒されてゴム林やキャッサバ畑に変わって行く光景が広がる中では密伐採者の活躍する余地も日々狭められているのかも知れません。「一攫千金」の稼ぎになるのでしょうか?

・・・などということを思いながら昨日の夕方、日没前の風景を眺めていました。道が余りにも埃っぽいので脇道を折れたところ、森を切り開いてキャッサバ畑にした場所でした。地面にはキャッサバの長く伸びた茎が散乱し、彼方此方に木の切り株がありました。

      

子供たちを学校に通わせるために、或はIPhone5を買うためにこの木々は切り倒されたのでしょうか?

    

切り株から枝が伸び、葉を付けていました。収穫されたキャッサバは飼料工場に送られ家畜の餌になるか、或は中国へ輸出されてエタノール原料となるのでしょうけど、先ずはモンドルキリの急な坂道を旧式のディーゼルトラックが無事にベトナム国境まで運べたらの話。高級木材一本がキャッサバ何トンに相当する経済的価値があるかは分かりませんが、生態系への負荷は高級材不法伐採のほうが軽度かも知れません。



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