GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ベトナムで知った南洋桜

2014-03-15 22:08:19 | 植物

カンボジアの至る所で庭に植えられたこの木を見てましたが、名前を知りませんでした。たぶん何度かは名前を尋ねもしたのでしょうけど、悲しいかな一分と経たずに忘れてしまう昨今のわが記憶力。白い花が咲き、赤い小さな実が生って、子供たちが木に登って採っている姿は日常風景の一つです。時に田舎道を走っている時にそんな場面を目にし、バイクを止めると慌てて木から跳び下りて逃げ去る姿は、まるで野生動物のよう。子供の頃に「チンドン屋さんの後を付いて行くとさらわれちゃう・・・」などと聞かされたこともありましたが、まるで外国人が誘拐しに来たとでも思ったかのような反応でした。

隣の家にもこの木があり、今も白い花を咲かせています。

   

今月もまた昨日、クラチェ州スヌウルのトレペアンスレ国境ゲートを越えてベトナムのロクニンまで買い出しに行って来ました。先週にはプノンペンまで行ったばかりですが、走行距離はその半分以下の150㎞弱。出入国手続きを含めても3時間しか掛かりません。国境を越えるとビンフゥックロクニン県ロクタン村。ヤシの葉を干す光景が見えた後に田圃があり、それから先はゴム林が広がっています。先月と違い、昼過ぎになると暑さが厳しく感じられる季節になったようで、ゴム林脇のカフェで涼みました。

      

先月は枯れた花が残っていたゴムの木には実が生っていました。土に落ちていた種を拾ってみると意外に軽く、水に浮きそうな感じでした。

    

カフェの庭に植えられた白い花を写すと、「何でそんな花を撮るのか」などと聞かれたので、花の名を聞いてみました。「trung ca」という名だそうで「魚の卵」という意味なので直ぐに覚えられましたが、念のために手帳に書き残しスペルを確認しておきました。

ネットで調べてみると中米原産の植物だそうで、「ナンヨウザクラ」との日本語名が付いていました。西洋、東洋があり、北洋漁業という言葉もあったわけですが、南洋という言葉は東南アジアという地理的概念が定着してからはすっかり使われなくなったみたいで、何処か戦前・戦中の雰囲気が漂います。「南洋油桐」も今はヤトロファと呼ばれる方が一般的のよう。そう言えば最近すっかり「ヤトロファ栽培でバイオディーゼル」の話題を聞かなくなりました。

それでも、やはり東南アジアに居るからこそ「南洋」という言葉にしばしば出会うということみたいです。

    

昨年、カンダール州で見た「ナンヨウショウビン」(南洋翡翠)。モンドルキリではまだ一度も見たことがありません。アオショウビンはOu Reang地区の76号線で通信ケーブルに留まっているのを二度ほど見て「あれー?」と思いました。ショウビン(翡翠)なのでカワセミの仲間。英語でKingfisherなのですが、魚以外も捕食するようです。



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