
倉庫の前でトラック待ちの空き時間に駄弁っていると足元に大きな糞が一つ落ちてました。何故こんな場所にドカっと落ちたままにしておくのか不思議で、「これ誰の?」と聞くまでもないことを聞いてみました。『蒼穹の昴』の舞台となった清朝末期の中国ではなく2010年が明けた此処では牛糞拾いの少年も居ないのでしょう。
鶏が餌を探して慌しく動き回り、仔犬もその後を追うように餌を探しています。牛の多くは繋がれていましたが放し飼いで土手の草を食んでいるものもいます。トラックに詰まれたキャッサバ・チップは袋がボロボロなので荷卸の時にポロポロと零れ落ちます。
道路に落ちたそのキャッサバ・チップを食べに牛がやって来るのだと分かりました。コチコチに乾燥させて手では割れないほどの堅さですが牛には好物のようです。家畜や水産養殖用の飼料原料ですから牛が好んで食べるのも不思議はないわけですが毒抜き処理もしてないままです。鶏や犬や猫は食べようとはしません。
一度サイゴンに居た時にキャッサバ芋を食べたことがあります。飼料用のキャッサバとは種類が異なるようでシアン化合物が然程多くないとのことですが、それでも水に晒して毒抜きが必要だとか。その時に食べたのはココナツミルクと砂糖で煮込んだもので柔らかくて想像以上に美味しいものでした。食用のキャッサバがどれだけ生産されているのもなのか統計を見たことはありません。たぶんそう多くはないと思います。
8月にコンツムに行ったときに訊いた話では、キャッサバの用途・販売先は、タピオカ製造用、エタノールの原料、飼料用の三つで農民にとって一番手間が掛からないのがタピオカ製造工場に販売するもの。次にエタノール原料として主に中国に輸出されるもの。飼料用は乾燥等品質が問題にされるので一番面倒だそうです。
勿論その分だけ価格も違ってくるわけですが、それでも飼料用のキャッサバ・チップでキロ当たり3,500ドン(17.5円)程度ですからトン当たり184ドルほどです。これを20トン積んでトラックで200kmの距離を運んでも商品価値は3,680ドル。日本だったら運送費用で利益は簡単に吹き飛んでしまいそう。
ダンプやトラックの積載量オーバーはかつて日本でもしばしば聞いた事のある話ですが、ベトナムでは(カンボジアでは恐らくそれ以上に)日常化せざるを得ない事情が特に商品単価の安いキャッサバに関しては顕著にあるようです。
今年もベトナム南部ビンユン省の国道1Aの工業団地近くでトラックが荷崩れを起こし、キャッサバ・チップが散乱して交通渋滞になったニュースがありました。牛が群がって来たとは書いてありませんでしたが。
鶏が餌を探して慌しく動き回り、仔犬もその後を追うように餌を探しています。牛の多くは繋がれていましたが放し飼いで土手の草を食んでいるものもいます。トラックに詰まれたキャッサバ・チップは袋がボロボロなので荷卸の時にポロポロと零れ落ちます。
道路に落ちたそのキャッサバ・チップを食べに牛がやって来るのだと分かりました。コチコチに乾燥させて手では割れないほどの堅さですが牛には好物のようです。家畜や水産養殖用の飼料原料ですから牛が好んで食べるのも不思議はないわけですが毒抜き処理もしてないままです。鶏や犬や猫は食べようとはしません。
一度サイゴンに居た時にキャッサバ芋を食べたことがあります。飼料用のキャッサバとは種類が異なるようでシアン化合物が然程多くないとのことですが、それでも水に晒して毒抜きが必要だとか。その時に食べたのはココナツミルクと砂糖で煮込んだもので柔らかくて想像以上に美味しいものでした。食用のキャッサバがどれだけ生産されているのもなのか統計を見たことはありません。たぶんそう多くはないと思います。
8月にコンツムに行ったときに訊いた話では、キャッサバの用途・販売先は、タピオカ製造用、エタノールの原料、飼料用の三つで農民にとって一番手間が掛からないのがタピオカ製造工場に販売するもの。次にエタノール原料として主に中国に輸出されるもの。飼料用は乾燥等品質が問題にされるので一番面倒だそうです。
勿論その分だけ価格も違ってくるわけですが、それでも飼料用のキャッサバ・チップでキロ当たり3,500ドン(17.5円)程度ですからトン当たり184ドルほどです。これを20トン積んでトラックで200kmの距離を運んでも商品価値は3,680ドル。日本だったら運送費用で利益は簡単に吹き飛んでしまいそう。
ダンプやトラックの積載量オーバーはかつて日本でもしばしば聞いた事のある話ですが、ベトナムでは(カンボジアでは恐らくそれ以上に)日常化せざるを得ない事情が特に商品単価の安いキャッサバに関しては顕著にあるようです。
今年もベトナム南部ビンユン省の国道1Aの工業団地近くでトラックが荷崩れを起こし、キャッサバ・チップが散乱して交通渋滞になったニュースがありました。牛が群がって来たとは書いてありませんでしたが。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます