あるテレビ番組で、出演者のリスクに対する考え方をチェックするということで、「うまい儲け話(100万円が1000万円になるという話)があったとして、これに乗るか乗らないか」という質問が出てきた。
僕は、この質問に即「No」と答える。まずもって、うまい儲け話などあるはずはないし、お金は何かの対価としていただくものだと思っている。大金を得るからには、それなりの経済活動をしないといけない。そして、いただくお金の額は、その貢献度の大きさが決めるのだという信念があるから、考える間もなく「No」だ。
では、僕はリスクをとらないか?
とんでもない。僕は、間違いなくリスクをとる側の人間だと思う。社会や世の中に必要だと思っているものに対しては、自らの命を賭してでもリスクをとった生き方をしようと思っている。
大切にしたいのは、道理に合っているかどうか。その感性が僕を突き動かすのであって、道理が通らない訳の分からないもの(うまい儲け話のようなもの)に、自分のリソース(時間やお金)を一切投じるつもりがないというだけ。
生きていれば、人間は必ずリスクをとるものだと思う。これは皆に共通して言えること。そうだとしたら、自分の貴重な時間やお金を道理に合わないものに賭けるよりも、本当に正しいと思えるものに使っていくことが、よいリスクのとり方だと思うし、そういう人が必ず成功していくというのが、世の中の仕組みであり、また道理なのだと信じている。
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