胃透視には、終始、受診者の傍で、体位変換の指示から撮影まで行える近接撮影と
受診者の傍ではなく、鉛ガラスをはさんだ別室からの指示・撮影を行う遠隔撮影があります。
一般に多くの場合、出張バスの検診では、遠隔撮影が採用されています。
一方、術前に行われる精密検査では、近接撮影が多く取り入れられています。
もちろん、検診胃透視でも近接撮影を行っているところもあります。
ここで少し、遠隔と近接の両利点や欠点に触れたいと思います。
近接は撮影者の被ばくがありあますが、受診者との距離が近いため、受診者からの協力が得られやすいことが言えます。また微妙な調整の指示や体位を決定しやすい利点もあります。
一方、遠隔操作では撮影者と受診者の間には鉛ガラスで敷っています。撮影者の被ばくはありません。しかし、鉛ガラスで遮蔽しているということは、お互いが別室にいるため、受診者との距離を感じたり、うまく誘導できない欠点があります。
今日は、遠隔操作と近接操作について触れました。操作の違いはあれど、早期胃がんを発見するという指名は変わりません。