バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

前壁撮影の盲点

2009年02月20日 | 胃(全般)

胃がんの早期発見には、バリウムを胃粘膜に塗りつけて撮影していく胃透視があります。
検診胃透視では、胃全体を限りなく盲点なく撮影しなければなりません。
新・胃X線撮影法のガイドラインには「前壁撮影時には枕をみぞおちあたりに敷いたりし、胃を押さえ胃形を矯正して撮影すること」とあります。
このガイドラインは、少しずつ全国に普及しているようです。
しかしながら、まだまだ満足のいく写真を撮影できていないところがあると聞きます。
いまだに枕を入れずに前壁撮影を行っているところがあると聞きます。
これでは、前壁撮影を広い範囲で描出することができないことが多いため、見落としに繋がってしまいます。
つねに、自己の写真の質を追い求める、より良い画像への意識を持ちたいものです。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっと一段落 (たけ)
2009-02-23 21:07:24
お久しぶりです。ちょっと暇になったので久しぶりにブログ拝見しています。未だに学会発表で前壁撮影で発表する施設のスライドですら、とてもひどい写真の前壁撮影があります・・・前壁撮影でよく相談を受けるのですが、「体部は伸展して鉤状胃の胃形に戻っているのに撮れません」と言われます。ブログをご覧の皆さん右腰挙げすぎていませんでしょうか?ブログを見て勉強するような皆様でしたらそんな心配は無用でしょうが、前庭部にバリウムが残っているのに右腰を急に挙げるとそのバリウムは全てブラインドになるでしょう。あと蠕動は待ちましょう!すきくぴさんの前壁は美しいですね。まずはブラインド0を目指しましょうお互い!では
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お疲れでございます。 (すきくぴ)
2009-02-24 21:44:38
たけさん、お久ぶりでございます。
お忙しいところブログへのコメントありがとうござまいます。
今だに枕を使用していない施設があることを聞くと残念でなりません。
さて、話は変わりますが、前庭部小彎の病変集計はいかがでしたか??
私は参考になるのは、がん、ポリープ、びらんのわずかに3例でした。
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Unknown (たけ)
2009-02-24 22:05:44
それはそれはひどいものでした。数はそれより多いですが、自分自身の意識の無さに痛感しています。そしてやはりすきくぴさんの言うとおりFPDではやはり見えやすいということがはっきりとわかりました。びらんを甘く見すぎていた自分自身に大反省です。そして8枚法の弱点をまた一つ発見させられました。びらんを見つけたら微小胃癌との鑑別が必要なことを今度勉強しましょう。あの人のレベルになればGIFと同等になれると信じて頑張りましょう!
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GIFと同等 (すきくぴ)
2009-02-25 21:38:10
そうですね。GIFと同等のレベルを兼ね備えている方のレベルを目指して、ともに切磋琢磨していきましょう。微小胃がんの発見は、胃透視でも可能であるということを立証するためにも、これからも頑張っていきましょう。
たけさんの熱い口調には毎回、大変感動します。また機会があれば講演を聴きたいですね。
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