バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃X線では胃角小彎を厳密に正面視することができない

2014年08月11日 | CT
こんばんは、すきくぴです。
今日はCTで胃を撮影するCTガストログラフィ、以下CTGについてです。
以前にも記載しましたが、CTGは撮影後、画像の処理でもって、さまざまな角度で編集することができます。それに比べて、胃X線では検査中において、必要とする画像を作り出さなければなりません。つまりCTでは検査終了後にいくらでも診たい角度に画像を変えることができますが、胃X線では一発勝負であり、検査後にかえることができません。
記事に添付されている画像は、胃角部小彎を正面視した角度になります。胃X線検査に従事していない方にとっては理解しづらい内容ですが、胃X線に従事している方にしてみれば、胃X線の常識を超えた画像であるといえます。
胃X線検査では、画像のように胃角部小彎を正面視することができません。
しかし、CTでは正面視することができます。微細な例えばごく早期の胃癌では、CTよりも胃X線のほうが描出する能力が高いですが、CTでは胃X線では得ることのできない角度で胃を観察することができます。これはバーチャルの凄さといえます。
無論、胃X線を否定するつもりはありません。ただ、CTから眺めてみると、違った視点で物事をみることができます。



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