バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

1年8か月 検診間隔

2009年11月09日 | 胃X線を受診される方へ
こんばんは。

今日は、胃がん検診における検診間隔についてお話しします。

今日も胃透視を撮影しましたが、胃がん疑いの症例に出くわしました。
前庭部小彎後壁寄りにあったのですが、残念ながら進行癌の肉眼形態を呈していました。
その方は、前回受診されていたのが、H20年の3月でした。
検診間隔は1年8か月くらいのようです。

市の胃がん検診は、現在のところ、1年に1度受けられるようになっています。
この年に1回は年度で区切っているため、例えば、3月に受けてその1か月後に受けることも可能です。
実際にはそんな間隔は現実的ではありませんが、受けてから半年後にまた受けて、次は1年半後に受けられる方などはいらっしゃいます。

本症例では、検診間隔が1年8か月と空いたため、早期胃癌で発見することができなかったのでしょうか。
前回の写真を検討したところ、特に異常ととれる所見はありませんでした。

検診間隔はどのくらいが妥当なのでしょうか??

少し小耳にはさんだのですが、
ピロリ菌に感染されている方や慢性胃炎の方は、半年に一度の内視鏡検査が推奨とされているようだったりするようです。

このような胃がんのハイリスクグループは、本症例から見ても、検診間隔を短くしたほうが良いと思いました。
本症例も慢性胃炎が指摘されていた方でした。


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