バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

どこまで追加撮影するか

2009年05月28日 | 胃X線を受診される方へ
お疲れさまです。
昨日も胃透視をしました。隆起性病変を発見したため、正面側面の両方を描出しました。
隆起の立ち上がりは、山田の2型かなぁという印象でした。辺縁はくりっと丸く追えるため、萎縮粘膜だし、過形性のポリープかなと考えました。
さて先日の胃透視は40人以上であり、12時を越えてしまいました。
しかも側面像まで追加したため、普段よりも時間がかかってしまいました。
時間的に考えて、撮影予定件数が多い場合には存在診断を意識し、件数に余裕がある場合には、ある程度、質的診断を意識して追加撮影を行ったほうがよさそうでした。

空気量の違う写真を撮影すれば、例えば悪性の場合には深達度診断に役立ちます。
空気量が少ないときと多いときの写真がほとんど変わらなければ、ある程度固さを持った病変ということになり、深くまでがん細胞が浸潤してしまっている可能性が高いです。
検診中にゲップが出てしまった場合には、逆にチャンスだと思い、空気少量の写真を追加したりします。
しかし実際の一次検診では、時間的制約から空気量を変えることは難しいように思います。
はたして、検診ではどこまで追加撮影をする必要があるのか疑問に思う今日このごろです。

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