今日も研究会で学んだことをまとめていこうと思います。
今日は、横胃に対する幽門前部の撮影についてです。
幽門前部は、がんの好発部位です。こと病変に拾い上げについて考えた場合、
二重造影法で勝負するか、圧迫撮影で勝負するかで意見が分かれるところであります。
学会中でも疑問に思ったのですが、病変の存在やその肉眼形態を分析するさいには
二重造影法のほうが、指摘しやすいと思います。
病変拾い上げの観点から考えると、圧迫撮影法は二重造影法の補足的な意味合いを持つと思います。
圧迫撮影の写真を検討するのは、やはり困難を極めるのではないでしょうか。
実際に、症例検討で二重造影と圧迫撮影の両方の写真が提示されていましたが
だれも積極的に圧迫撮影の写真を読影していませんでした。
圧迫撮影は深達度の判定には威力を発揮しますが、こと病変全体の肉眼状態を把握するためには、二重造影法が有用でしょう。
客観性に乏しい撮影法であると考えます。
研究会中の発表では、非常に浅い病変に対しては、圧迫撮影法は有用であるというご指摘もありました。
研究会への参加はためになることばかりで、今後の撮影に役立てていきたいと思います。
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