バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃透視の現状(1) 

2008年11月23日 | 胃X線を受診される方へ
現在の胃透視は、胃部レントゲン写真を読む医師のレベル低下が指摘されています。
内視鏡検査の普及に伴い、大多数の医師はそちらのほうに流れていきました。
今や大学病院などの教育施設では、胃透視をしない。しても少ししか経験の詰めない状態となってきています。これでは到底、レベルアップは見込めません。

胃のレントゲン上で、早期胃がんの肉眼形態を見たことのない医師が、写真の診断(読影と言います)を行っている現状さえありそうです。

胃の学会では、知識と経験を十分に行った医師を認定し、その医師が読影することを推奨する。とされています。しかしそもそも教育がきちんとなされていないのに、膨大な胃の撮影件数を認定医師だけで行うことは現時点、難しいようです。
現場の検診では90%以上、放射線技師が写真を撮影しています。


放射線技師は診断を行ってはいけません。
技師は撮影はできるが、読影は行ってはなりません。これは放射線技師法で決められています。

技師は技師法どおり撮影しさえすれば良いのでしょうか。胃部は胸部や乳部と違って、基準どおり撮影しさえすれば、がんが写ってくるものではありません。撮影中にがんの存在に気付かなければなりません。
技師は診断をしてはいけないが、医師同様の胃がん診断能を身につけていなければなりません。

この内容は長くなりそうなので、続きは次回に持ち越すことにします。


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