バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

ゲップは、がんを見えにくくする。

2008年11月22日 | 胃X線を受診される方へ
胃がん検診。それはおもにバリウム検査が主流だと思います。
検診でのバリウム検査では、おもに発泡剤を飲んで検査を行います。

発泡剤を用いて、胃内でいわゆる炭酸ガスを発生させ、胃の粘膜に存在するヒダをしっかりと伸ばし、ヒダとヒダの間に隠れているがんを見つけていきます。

ヒダの間に隠れているがんは浸潤型と言って予後不良のがんが多いです。
浸潤型にはスキルス胃がんも入ります。

スキルス胃がんの発見は、他の胃がんと違っても空気量が多い方が発見しやすいと思います。

ゲップを出してしまうと、これらの胃がんの早期発見が大変難しくなってきます。
受ける方にはゲップを我慢する重要性を知っていただきたいと思います。
また、検査する側の方は、受診者にしっかりとゲップを我慢する意味を教えてあげてから検査を施行していただきたいと思います。
ゲップを我慢する必要性がわからないままだと、ゲップが出てしまっても仕方のないことです。
「ゲップをすると病変があっても見つかりにくくなります。」と声をかけると我慢してくれる方は増えると思います。

今日は、ゲップを我慢する必要性を改めて伝えたく思い、記事を書きました。



補足:胃内の発生する部位によってはゲップを出すことで、発見を容易にするケースもあります。しかしながら胃の全部位を網羅する。限りなく見落としを減らすなら、空気量を多くしたほうが良いのです。ゲップを我慢することはつらいですが、なんとかこらえていただきたいですね。

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