バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

バリウムと胃カメラの比較4 (スキルス胃がん編)

2008年08月13日 | 胃X線と内視鏡の比較
今日は、スキルス胃がんを対象にそれぞれの検査法について比較検討します。スキルス胃がんは、胃がんの中でもっとも予後不良であり、なおかつ発見困難であるがんです。
このがんの早期発見のポイントは専門的にいうと、「胃底腺領域に発生する潰瘍を伴わない2cm以下の未分化型がん」です。
バリウムや胃カメラの進歩によって、以前に比べてこういったがんを発見できるようになりました。しかしながら、依然として早期発見されない場合があります。
バリウム検査では胃を風船のように膨らませ、胃全体像をわかりやすく撮影することができます。この検査は病変があった場合、その病変全体の硬さを診やすい強みを持っております。しばしば臨床では、硬さ全体をみるバリウム検査のほうが、スキルス胃がんを早期に発見しているという事実があります。もちろん胃カメラで早期発見している場合もあります。
ここでの私なりの考えを述べます。毎年、カメラばかりをすることや、バリウムばかり受けるなど…片方に偏った検診は危険なような気がします。たまにはバリウム、またはカメラを受けるなど、交互に受けたほうが良い気がします。

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