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バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃がんX線検診読影部門B資格検定試験勉強(胃の解剖)

2014年10月12日 | 胃X線読影
胃の解剖について

胃は、腹腔内管腔臓器である。
胃は、食道の次にある消化管である。
胃には、噴門部と幽門部があり、これら2つによって、胃は固定されている。
噴門部の高さは、第10~11胸椎に位置し、幽門部は第1腰椎付近である。

解剖を押さえておくことで、正常と異常を見分けることにつながる。

胃がんX線検診読影部門B資格検定試験

2014年10月11日 | 胃X線読影
こんばんは、すきくぴです。
今年度は、胃がんX線検診読影部門B資格検定試験を受けることにしました。
胃がんX線検診読影部門B資格検定試験とは、NPO法人日本消化器がん検診精度管理評価機構が主催しているものです。これは胃がんX線検診技術部門B資格と違って、胃がん専門技師になるために必要なものではなく、今現在では、資格を得てもメリットはありません。
将来的には、例えば施設内で技術部門と読影部門の両方をもつものが、胃がんX線検診の一次読影を行うなど、今後は状況が変わってくるかもしれません。
たちまち、胃がんX線検診読影部門B資格検定試験を受験するにあたって、勉強になるでしょう。昨年度までの合格率は約60%程度だそうです。
来月が試験です。勉強しなければ。



隆起性早期胃癌の腫瘍径とその立ち上がりの関係

2014年09月15日 | 胃X線読影
隆起性の早期胃癌は、立ち上がりと腫瘍径とでどのような関係があるでしょうか。
山田のⅡ型やⅢ型は、腫瘍径2cmを境にして、早期癌の割合のほうが大きくなります。
一方、山田のⅣ型は、ⅡやⅢ型に比べて、隆起性の胃癌はまれであり、4cmくらいでしだいに多くなります。
立ち上がりと腫瘍径との関係を、頭に入れておくと、読影では役に立つでしょう。


隆起性病変 山田のⅢ型 

2014年09月07日 | 胃X線読影

こんにちは、すきくぴです。
今日は、隆起性病変の立ち上がりである山田のⅢ型についてです。
山田のⅢ型は、隆起の起始部に明らかなくびれを形成しているが、茎の認められないものをいいます。
亜有茎性ですね。山田のⅢ型も山田のⅡ型同様に、主に上皮性腫瘍に多いのが特徴です。




隆起性病変 山田のⅡ型

2014年09月06日 | 胃X線読影

こんばんは、すきくぴです。
今日は、隆起性病変における山田の分類についてお話します。
前回は、山田のⅠ型には粘膜下腫瘍が多いことを説明しました。
今日は、山田のⅡ型についてです。
山田のⅡ型は、隆起の起始部に明確な境界線を形成するが、くびれを認めないものを言います。
これには上皮性の隆起性病変が多いのが特徴です。

隆起性病変 粘膜下腫瘍

2014年09月03日 | 胃X線読影
粘膜下腫瘍と上皮性腫瘍の違いをちょっとわかりやすくした絵なのですが、
文字どおり粘膜下腫瘍は粘膜の下からできた腫瘍のため、粘膜自体は正常であり、隆起の境界は正面像ではぼけてみえます。粘膜下腫瘍に多いのは、山田のⅠ型です。
一方、上皮性腫瘍ですが、のちほど提示しますが、これは名前のとおり上皮からできている腫瘍であり、粘膜の異常として現れるため、隆起の境界をしっかり追うことができます。山田の分類で言うと、ⅡからⅣ型にあてはまります。


隆起性病変 山田Ⅰ型

2014年09月02日 | 胃X線読影



こんばんは、今日は、前回の続きです。
図に示すとおり、山田のⅠ型は、隆起の起始部が滑らかで、明確な境界線を形成しないものを言います。
主に粘膜下腫瘍に多いと言われています。粘膜下腫瘍は、言葉通り粘膜の下から発生し、胃の表面である胃粘膜には異常がないことが多いのが特徴です。



隆起性病変(隆起の立ち上がりについて)

2014年08月31日 | 胃X線読影


おはようございます、すきくぴです。
今日も隆起性病変についてです。
さて隆起のでっぱり具合を、すなわち立ちあがりをみることで、その隆起が良性なのか悪性なのかを判断できます。
さて、立ちあがりですが、図にあるように4つにわけられ、山田の分類と言われます。
左上から山田のⅠ型、右上が山田のⅡ型、左下が山田のⅢ型、そして右下が山田のⅣ型です。次回は山田のⅠ型の特徴とその良悪性について触れていきます。


隆起性病変(1)

2014年08月30日 | 胃X線読影
こんばんは、すきくぴです。今日は隆起性病変についてお話しします。
隆起性病変とは、文字通り隆起した、いわゆるでっぱっている病変のことを言います。
胃X線検査では、検査中、バリウムがはじきます。
隆起性病変には良性であるポリープから、がんまでさまざまな種類があります。
図に示すのは、良性悪性を判断する流れです。
今後は主に隆起性病変についてお話していきたいと思います。


技師チェック

2009年11月28日 | 胃X線読影
こんばんは。
今日は、胃透視における技師チェックについてです。

技師チェックの用紙には法的な統一があるわけではありません。
したがって各々の施設に任せられていることと思います。


ただ存在診断のためのチェックなのか、それとも良悪の鑑別までいける撮影を行ってなおかつ、そのようなレポートをつけるなど。
いろいろ施設的な考え方があるかと思います。


普段、皆さんの施設ではどのように技師チェックを行っていますか??
そしてどこまで撮影しているのでしょうか。
機会あれば聞いてみたいものです。


急性胃粘膜病変(2)

2009年11月16日 | 胃X線読影
こんばんは。
今日は、先日の続きです。

急性胃粘膜病変、(AGML)です。

AGMLの原因は、以下が主のようです。

①ストレス
②薬剤
③刺激物

②については、ステロイドや非ステロイド系の鎮痛剤や、抗がん剤などが含まれるそうです。
③に関しては、例えばアルコールの高いものを飲み過ぎたりした場合などがあります。

臨床で一番、頻度が高いのは、薬剤性だそうですよ。