銀梅草

我が家の裏庭の銀梅草が咲いている・・・
地味な花だが、精一杯華やいだ様子で咲いている・・・・

採取してきた渓奥の群生地に立ち寄る機会があったが・・・・蕾はまだ固かった、
我が家に無理やり連れられて来たのに・・・・今の境遇が気に入っているのだろうか・・？

自然界の動植物を見ると…無理やり環境を替えられてもちゃんと与えられた境遇の中で勢いを増して花を咲かせる例もある・・・・むしろ、今までの環境より華やかに生きている事もある

人間も同じだ・・・・
私たちの世代は、「ああ上野駅」や「東京へいっちっち」の時代だ・・・
金の卵として・・・今の時代なら労働力として遇するのが危ぶまれるような少年たちだった・・・
環境の違う異郷で・・・・それでも精一杯の花を咲かせる努力を重ねたであろう・・・？
元の群生地に残った銀梅草よろしく・・・故郷に残った私たちだが・・・・

群生地に残った私たちふるさと組より・・
他郷につれて行かれた、卵たちが華やいだ花を付けたようである・・・・・

我が家の奥渓の銀梅草は・・・・人のいなくなった荒れた山野の群生地で・・・
それでも健気に蕾を付けて遅まきながら花を咲かせようとしている・・・

故郷に残った、ふるさと組の私たちに・・・・どこか似ている、