村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

理想の山村

2009年05月31日 | Weblog
いよいよホンモロコの放流の日である。
朝から雨を心配していたが、まずまずの曇り空だ。

それこそゴミと見分けがつかないような小さな小さな稚魚である。
慎重に、慎重にとプールへ放した。

水車の会が、先行き不透明なホンモロコ養殖を試みるのは、決して収益だけを考えているのではない。
長年他所との交流の少ない山村では、住民の意識も消極的になる。
消極的だけならいいが、極端に失敗を恥と思って恐れる風潮がある。

人生苦もありゃ楽もある~
男もいろいろ、女もいろいろ、人生~いーろいろ~  と、明るく生きる山村にしたいがためだ。

昼にテレビを見ていたら、外国からの観光客が日本の農村にある無人市にひどく驚いていた。
人と人との信頼だけで商いが成り立つことが不思議なようである。

ところが・・・近頃は一部の不心得者を警戒するあまりに、田舎でも無人市が無くなってきた。
騙されてもいい、少々の損も承知で信頼関係で成り立つ山村を作り上げることはできないものだろうか?配食ボランテアまで有償にするこの頃の山村である。

もう一度、理想の社会はどんな社会か考えてみたいものである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寿司

2009年05月30日 | Weblog
久しぶりにすし屋に行った。
近年、とくに退職してからは寿司と言えば・・・回転寿司と決まっていた。
やはり職人が握った寿司がいい!!
機械が握った寿司では、食べる側も機械的にならざるを得ない。
第一、目の前を急がしそうに回る寿司皿が何とも目障りだ。

と言っても、背に腹は代えられない。
今の家内と私の生活費では回転寿司がすし屋の定番になっている。

昔の農家、それも小農の生活では、寿司やに入ることなど夢の世界だった。
一度、出稼ぎで思わぬ大金を得たことがあった。
親孝行のまねごとでもしようと、父と母を出雲の寿司屋へ招待した。
「好きなものを頼んで」と言っても、父や母は握り鮨と言えば高価なものと思っているので、最初から「もう腹いっぱい!」「もう食べられない!」と遠慮ばかりしていた。

父は家に帰ってから・・・
「だいたい俺は、目の前で男が素手で握って出すような料理は嫌いだ!!」
と強がりを言っていた。

強がりを言って、体面を保とうとする悲しい小農の生活だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

集団就職

2009年05月29日 | Weblog
ホンモロコの卵が、昨日の朝から次々とふ化しだした。
小さい針金のような稚魚が水槽の中を泳ぎまわるのを見ていると、・・・・・
子供のように、見飽きない。

今日は、少しづつ目玉らしきものがはっきりとしだした、
産卵の為の水藻状のふさふさの間を、上になり下になりながら動き回る5ミリ程度の稚魚の動きは、さながら子宮を目指して泳ぎあがる精子の群れを見ているようで感動的である。

実際に子宮を目指して泳ぐ精子を見たことはないが、生命の誕生はこうした動きから始まるだろうと想像できる。

明日か、明後日にはいよいよプールへの放流を始めなければならないが、こんな小さな稚魚が、はたしておおきなプールの中でうまく成長できるのだろうか?と心配になる。

昔、金の卵ともてはやされて集団就職に旅立った中学生のお父さんお母さんは、きっと、ホンモロコの稚魚をプールに放流しなければならない、私たち、水車の会の会員と同じ思いだったのだろう・・・・

当時、田舎から怒涛のように都会へ向かった、いたいけな少年少女たちのその後を思うと、・・・・・

ホンモロコもきっと立派な成長を見せることだろう・・・
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天然

2009年05月28日 | Weblog
入間小学校跡利用委員会のお茶の間シアターと銘打った6月の映画会は、浜田を舞台にした「天然コケッコー」を上映することにした。

原作者の漫画家、くらもちふさこさんのお母さん筋が浜田市の出身らしい、
雲南市を舞台にした、「うん、何?」と似たようなストーリーだが、漫画家らしいユーモアたっぷりの筋書きと、主人公のそれこそ天然の純朴さ?が見る人に明るさをもたらすような気がしたからである。

上映する映画の選択は、委員会や、地区の皆さんからの希望を募って決めたいが、今のところ、映画上映に対する関心が低いせいか反応が無い。
もっぱら私の趣味による選択になる。
7月は「崖の上のポニョ」にしようかと思っている。
8月には、キムタクの「武士の一分」にでもしようかなー・・・・
私は、藤沢周平が好きだ。

地区の目を気にしない・・・私は天然の楽天家かもしれない?





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

案山子

2009年05月27日 | Weblog
水車の会の会長夫婦と、子供たちと植えたイモ畑の様子を見に行った。
イモ植えの日は畑の土が煮え上がるような暑い日だったが、子供たちが自分の名前を書いて植えたイモ苗は幸いと全てが根付いているようである。

誰が立てたのか、子供たちの植えた畝には、小さいながらも案山子?と思える人形が立ててあった。
自分たちで植えたイモ苗に支障のないようにと願ってのことらしい?

うれしかった。

この頃は田舎の子供でも作物との接点がない生活をしているので、イモ苗を植えても後の成長まで考えない子供が多いと思っていたのに、少しでもイモの成長に心を止めてくれただけでも子供たちとの畑作りの交流の成果があったようである。

それにしても近頃は、田舎の小学生と言えども部活や習い事などに追われて山野で遊ぶ子供は居ない。
いったい日本の国は政府も国民もどんな人間を育てようと思っているのだろうか?
どんな国を目指しているのだろうか?

自分も含めて・・・どこか曖昧である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミジンコの証明

2009年05月26日 | Weblog
昨日持って帰ったホンモロコの卵は、順調にふ化用水槽の中に収まっているが、いよいよ稚魚をプールに入れるにはミジンコの存在が必要とのことである。
前もってプール内には鶏ふんを散布してミジンコの沸くのを待っているが未だはっきりとしたミジンコの姿を見ない。

ものみに我が家のたんぼの水をワイングラスに汲んでみると・・・・
いるわいるわ!!

ちなみに、お隣の田んぼの水を汲んでみても・・・ミジンコはいない!
面白くなって、近所中の田んぼの水を調べてみたら、 ミジンコが沸いている田んぼとミジンコがいない田んぼがある。

総じてミジンコのいない田んぼは、手入れが行き届いていてきれいな田んぼが多い。
ミジンコのいる田んぼは・・・草も生えていたりと汚い!

水清くして魚棲まず・・は当たっている。
駄農の田んぼがミジンコが多いと、統計に出るとしたら・・・

私の駄農をミジンコが証明したようなものである。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もっと情を示せ! バカ者が!

2009年05月25日 | Weblog
つかれた!---
ロボットに振り回される未来の人間社会を体験させられたような一日だった。

ホンモロコの卵を取りに鳥取県まで行ったが、カーナビのついた車に先導してもらって2台で行った。
私はカーナビについては詳しいことを知らない。

以前、視察先の鳥取県日野町のモロコヤさんで紹介されたホンモロコの卵を分けていただく養殖場の電話番号だけを聞いて帰っていたので、てっきり視察先の町と同じ地域かと思っていた。
視察先のモロコヤさんでは、養殖用の餌をいただくことになっていたので、それも一緒に持ち帰る予定を立てた。
雲南市から日野町へは奥出雲町経由が近い、
カーナビに従って奥出雲町を目指したが、やもすれば日本海、日本海へと誘導する。
中国山脈の頂へ上がったり降りたりしながら彷徨させられた、途中からはとうとうあきらめて、私たちの車だけで日野町を目指した、

結果を話せば、ホンモロコの卵を受け取るはずの養魚場は大栄町にあった。
電話番号だけで指示したことも悪かったかもしれないが、カーナビに心あらば、「あなた方の指示された電話番号は大栄町ですが、何かお間違いではありませんか?」ぐらいのことを教えてくれてもよさそうなものだ。

カーナビも言葉を話すぐらいなら、もっと情を示せ!!バカ者が!

卵を持ち帰ったのは夕方になった、 うまく孵化してくれよーー


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神風

2009年05月24日 | Weblog
入間の花田植の日である。
天気予報では、全国的に雨のマークが出ていた。
午前中はまずまずだったが、本番前から降り出した。

花田植を復活してから14~5年になるが、今までも幾度となく雨の日があっても不思議と本番となると雨が止んでいた。

今日も、結構大降の雨になったが、誰の顔にも不安感は無い!
どうせまた雨は止んでくれるだろうとの一様の思いからである。
元寇の役以来、どうも日本人は神頼みで楽観的なところがある。

不思議なことに・・・・やはり神風は吹いた???
いざ本番の花田植となると、ほとんど雨は止んできた。

スポンサーから離れて、初めての自前での花田植行事だったが・・・・
神も見捨ててはいなかった。
入間花田植はこれからも地区挙げての最大の行事になることだろう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

白烏天狗?

2009年05月23日 | Weblog
久しぶりに松江に出た。
山陰文学学校の2回目の講座に出席のためである。
今日の講座は、松江市民大学の入学記念講座も兼ねているということで、大勢の人だった。
講師は直木賞作家の村松友視氏だったが、洒脱な語り口は時間を忘れるほどであった。

一回目の講座は、4月26日だったが、ちょうどその頃は咳が止まらなくなり欠席した。
今日でも、大講堂での講座だったが、私が不用意に咳き込むと、前の席の幾人かが振り返って怪訝そうな顔を向けられる。

時勢が時勢だ、咳もうかうかと出来ない。
持病で喘息気味の人は当分受難の日々が続くだろうなー

未だ、松江ではマスクの人は見受けられないが、島根で一人でも罹患者が出たら、街中一斉に白い烏天狗の様な人、人、人、となるであろう?

次回の講座までに新型インフルエンザも収まって欲しいものだ。
白烏天狗にはなりたくない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

場末の映画館主

2009年05月22日 | Weblog
入間小学校跡利用委員会での初の事業である「お茶の間シアター」の日だ。
今日は、畳敷きにした教室を使っての映画鑑賞会の日である。
アカデミー賞受賞で話題になった、「おくりびと」を第一回目の上映作品に選んだ。

まだ話題の余韻が残っている時なら、地区の皆さんの関心も消え失せないだろうから、来館者が多かろうとの目論見だった。
一応案内は出しておいたが、地区の皆さんから映画鑑賞と言ったような文化的な試みに対してどれだけの賛同があるのか心配だった。

いまは、山村に限らず日中家に残っている人でも多忙である。
「映画を見る暇など無い!」といった声をこれまでにも聞かされている。

ふたを開けてみると・・・・
17名ばかりの入場者だった。   
お茶の間シアター開館初日としては、まずまずである。

今日の来館者の方々の声からも好感触を得た、
来月の開館日には、・・・・きっとお客が増えるぞ???

どこかの場末の映画館主の様な気分である。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする