村の水車番

水車小屋のおじさんは見た?  山村のくらしは、今日も快調!

前歯を抜く

2022年05月31日 | Weblog
今日こそは多少なりとも降るかと思っていた雨だったが・・・
結局は、朝方に小雨が少々程度で終わった・・・

雨ふり仕事にと思って・・・このところ前歯がやけに大きくなり動き出して来たので・・
午後は歯医者さんに行くことにした・・・
雨ふり仕事にと思った天気も、歯医者の入り口では真夏日のように変わっていた・・・・

「動く歯は、…抜きましょう・・・」

いとも簡単に私の前歯は抜けた・・・
こんなに簡単に抜けるのなら・・・自分でも抜くことが出来たかもしれない・・・

子どもの頃に、乳歯から生え変わる時の・・あの歯の抜ける感覚が思い出される・・・
「ネズミの歯と・・変えてごせ・・!」 と方言丸出しで天井裏に抜けた歯を投げ上げた記憶もなつかしい・・・

当分は医者通いだ・・・

帰宅して・・・子供達が置いて帰った組み立てテーブルに腰掛け・・・
咲き始めたカラーの花を眺めていると・・・
歯の抜けた歯茎の陥没が舌の先に当たるのが気味悪い・・・急に老人になった感じがした・・・
実際に老人になっているのだから・・・仕方の無い事だが
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イワンの馬鹿

2022年05月30日 | Weblog
雨を待っても・・雨は降らない・・・
こんな日の為にと思っていた、墓の周囲の草刈りをする・・・
墓の周囲は、山側が急斜面で、刈り払い機を使うのが難儀である・・・いつも手鎌で刈ることにしている・・・
急斜面には種々の花卉も植えてあるので、なおさら刈り払い機が使えないからである・・・

草刈りの途中で小雨が降り出した・・・
このまま大降りになるかと思っていたが・・・休憩を済ませると・・・雨は止んでしまった・・・
墓の草刈りが終わってから、田靴を履いて蓮池の草取り・・

雨は、降らないときは降らないものである・・・

「小雨の降るような天気に、わざわざ外仕事をしなくても・・何かお家の中ですることは無いの・・」
「読書とか、お絵かきとか・・本当にあなたは根っからの百姓気質が抜けきらないわね・・」

家内の小言はいつものことだ・・・
保育園児でもあるまいし・・雨が降るからと言って、真昼間、お家の中で絵本を読んだりお絵かきなど出来るものか・・・
「イワンの馬鹿」を子供の頃から愛読していた、農村青年だった頃の気質は、80歳になっても消えない・・・

それにしても、トルストイの国、「ロシア」はどうしたのだろう・・・?
世界の穀倉地と言われたウクライナは今、小麦の収穫時期だろうに・・・
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年寄りの鈍感力

2022年05月29日 | Weblog
これだけ天気が続くと流石に雨が恋しい・・・
畠も、庭もカラカラだ・・・

月曜日には傘マークが付いていたのに・・・暫くしてみると・・・傘マークが消えている・・・
10日間予報でも、お日様マークで真っ赤っかだ・・・

意外と、朝晩はあっさりしているので、日中でも屋内に居ると・・あまり暑さを感じない・・・

私が暑さを感じないのは・・・ひょっとしたら年取って皮膚の感覚も鈍くなり・・・
暑さ寒さに鈍感になったからかもしれない・・・・

年寄りの鈍感力・・・
人間が幸せに生きる為の、一つのヒントになるかもしれない・・・

最近の世相では、何事につけても人々は敏感に反応するらしい・・・
誹謗中傷、コロナ、ワクチン接種の是非、セクハラ、パワハラ、何とかハラスメント・・ご近所トラブル・・・

年寄りの鈍感力は・・・幸せな生活への近道を約束してくれそうだ・・・
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沢庵王子

2022年05月28日 | Weblog
「沢庵漬けはもう無いの・・・」
と・・・台所で朝食の支度をしている妻の声がする・・・

我が家では、たくあん漬けは私が担当している・・・
大根干しで、重い大根を棹に掛ける時や、桶に漬ける時の重しを出し入れするのには・・男の力が向いている・・

1月から、6月ごろまで、沢庵漬けを桶から取り出して、台所の妻に渡すのは私の担当だ・・・
何しろ・・・4斗桶に漬ける沢庵漬けの重しは優に10数キロはある・・・
昔は、10キロ近い重し石を一桶に何個も使っていたが、今は石屋さんに作っていただいた沢庵漬け用の重し石を使っている・・・

たくあん漬けの重しは、重いほど良いと信じられていた・・・
湿った糠でつかみにくい重しを取り出すのには、やはり男の力が必要だ・・・

「はいはい、沢庵王子の出番です・・」・・・私は沢庵王子と自称している・・・

4斗桶の沢庵漬けも大分底をついてきた・・・・後、2~3回で終わりそうである・・・・
夏が近づくと・・・桶の沢庵もだんだんと酸っぱくなる・・・
6月中に食べ切るぐらいに漬けるのが、沢庵王子の腕だ・・・
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日陰の天使

2022年05月27日 | Weblog
我が家の背戸の石垣には、雪の下が繁茂しているが・・・
今は花ざかりである・・・
雑誌の写真では、雪の下の花を大写しにして・・・・「妖精の乱舞」と表現していた・・・

日影に育つユキノシタは・・・匍匐枝を伸ばして繁殖するので・・裏の石垣一面に繁茂している・・
昔は、台所で母がてんぷらを揚げる時には、雪の下の葉を摘んで帰るのが子供の仕事だった・・・

初夏には、石垣が隠れるほどに白い花を咲かせるが・・・・群れて咲いている花は美しいと思っても・・・
小さな花の一つ一つを子細に観察したことは無かった・・・
妖精のような花と聞いて・・・

写して観た・・・
なるほど・・・雑誌などで良く紹介される・・北海の流氷の下に泳いでいるクリオネに似ているようだ・・・

クリオネは・・「流氷の天使」 と言われるそうだが・・・
雪の下の花は・・「日陰の天使」とでも名付けたい・・・・
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最後のタキ菜

2022年05月26日 | Weblog
雨の予報だったが・・・
午前中は日も差して、穏やかな天気になった・・・

谷川の水もほとんど底をつくような流れである・・・・
地区内でも、水不足で田植えも6月ごろまで伸びる農家が出ていると言うことだ・・・

谷川のほとりに生えている「タキ菜」を採りに上がる・・
谷川の水が少ないので、川辺に生えているタキ菜も、勢いが悪い・・・今年最後のタキ菜になるだろう・・・

どこかの県では・・・川底に穴が開いて田んぼに水が掛からなくなったと・・・ニュースで見た・・
稲作農家にとって、田植え時期の水は命と引き換えるぐらいに貴重だった・・・

田圃の水を巡っては・・刃傷沙汰にもなることがしばしばあったそうだ・・・・

中山間地域では、地形上から田んぼの用水には敏感だった・・・
水利権を巡っての争いごとなどは・・・村の古老たちからよく聞かされていたものである・・・

今、地域の中で、休耕田をよく見かけるようになったが、
残った田圃の水不足解消をもたらすようになったことは・・・・皮肉である・・・

タキ菜の採取時期が短くなったことなど何の支障も無い・・・


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降る降る坊主

2022年05月25日 | Weblog
向かいの八重山さんに、久し振りに雲がかかり出した・・・
連日の晴天で畑の土は・・・カラカラ・・・・

折角大きくなりだした夏野菜もぐったりしている・・・

夕方4時ごろから・・・雷鳴とともにパラパラと小雨が降り出した・・・
喜んだのもつかの間・・・

あっという間に雨雲は消え・・・青空が拡がると・・・・
八重山さんも夕日を浴びて・・・ふもとまでも光の中で輝きだした・・・

明日は天気予報では雨マークが付いている・・・

テルテル坊主を吊るす話はよく聞くが・・・
フルフル坊主をお吊るした話などは聞いたことが無い・・・・

大がかりな雨乞いの祈祷などの前に・・・・畑を潤す程度の雨を降らしていただく、降る降る坊主を作って軒先に吊るしてみようか・・・

テルテル坊主は、頭が丸坊主で、輝、照、照 などを連想するように工夫がなされているようだ・・
ふるふる坊主は・・・頭に傘でも被らせた坊主を作って吊るしたい・・・・
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電牧を張る

2022年05月24日 | Weblog
田植え後20過ぎたので、イノシシ防除用の電牧を張る・・・
苗の活着は、20日過ぎ頃から急に盛んになる・・・昔、古老の先輩農夫の話では・・・
ブンケツ最盛期には、一日に1本づつぶんけつするそうである・・・

田面が青く見える頃に、イノシシの偵察隊が出没するようになる・・・
偵察隊に電牧の痛さを知らしめるには・・この時期に電牧を張るのが効果的だ・・・

隣り家と田んぼが接しているが・・・隣の先代の頃から、電牧張は私の仕事だ・・・
まだ電牧が珍しい頃に、私の提案で共同で電牧を張ることになってから・・・私の担当になった・・・

その頃は隣と同じコシヒカリを栽培していたが・・・
今は、我が家はコシヒカリ、隣りはキヌムスメ・・・と栽培の品種が違う・・・
田植えも、10日はコシヒカリが早い・・・

我が家は田植えから20日経ったが・・隣りはまだ10日目の稲田だ・・・

イノシシ防除の電牧はまだ早いだろうが・・・共同の電牧なので仕方がない・・・

2年前には、地区全体でもひどいイノシシ被害だったが・・
2年前の冬季には、猟友会の皆さんに頑張っていただいて・・・大量の猪捕獲がなされたそうである・・・
お蔭で昨年は、イノシシ被害が驚くほど少なかった・・・

今年の猪の出生率はどうだろう・・・?

ちなみに・・・昨年のわが地区の出生率は0%に近かったそうである・・・イノシシに負けている・・・




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立てば芍薬 ~

2022年05月23日 | Weblog
芍薬の花が咲きだした・・早速、今朝はお墓と仏壇へ供花・・・

立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花

美人の姿を形容する言葉としてよく使われるが・・・
どうして芍薬が、牡丹や百合の花を差し置いて・・美人の立ち姿を形容する言葉として使われたのだろう・・・と・・・考えていた・・・

芍薬と牡丹はよく似ているので静止した姿を表すのは・・・わかる気がする
動く姿を百合の花にたとえるのは・・・そよ風を受けてかすかに揺れる百合の花ならではの風情からなのだろうか・・・?

百合は百合でも・・・
美人を連想できるのは・・・・笹百合に限る・・・

笹百合の、得も言われぬかぐわしさ・・・かすかな風に揺らぐ、か細さ・・・楚々とした花の風情は・・・
日本人の抱く美人のイメージにピッタリである・・・

まだ山野で飼い葉を刈っていた頃には・・・刈り場の草叢に点々と笹百合が花を咲かせていたものである・・・
飼い葉を刈らなくなった山の斜面には・・もう、笹百合の花は咲かない・・・

山村の男の抱く、美女の歩く姿はもう見ることが出来なくなった・・・
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田植え後20日過ぎた

2022年05月22日 | Weblog
田植え後20日過ぎた・・・
中後期の除草剤を散布する時期である・・・

昨年は田植えと同時に初期除草剤を散布したがためにひどい薬害で、ブンケツが遅れてしまった・・・
薬害を恐れて、中期以後の除草剤は散布しなかったので・・・水口付近の稗には悩まされたが・・・
今年は中後期の除草剤を使う予定である・・・

明日は、出掛ける予定があるので・・除草剤散布は明後日の予定・・・

中山間地の稲作は、米価の下落、農家の高齢化、燃料の高騰、などが重なって耕作を止める農家が多くなった・・・
国道を走ると・・田植えの終わった時期なのに、沿道には荒田のままの田んぼが次々と見受けられる・・・

耕作そのものは・・・昔のことを思うと、労力は半分以下どころかもっと少ない・・・
第一、田んぼの中に人が入る必要が無くなった・・・
極端に言うと・・・スニーカーでも稲作ができるようになってきた・・・

一番、重労働だった、除草作業も、除草剤の進歩で田植えと同時に済ませる事も出来る・・・

一昔前の稲作農家を自負している私でも・・・今は、稲作にかかる農作業が辛いと思うことは無い・
野菜と違って手間のかからなくなった稲作は、自給用の家庭水田がこれからのトレンドになる可能性がありそうだ・・・




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