ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

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一緒にいる

2011-08-02 | 育児
 これでよしと決めても、不安が残ることがあります。そんな時、頼りたくなるのが、仲間です。
 「これでいいかな?」と尋ねたときに、承認してくれたり、参考となる意見を言ってくれたりするととても嬉しくなります。

 「これでいいよ。」と簡単に答えてくれても、不安が残るのは、今のままでは、満足していないからです。
 
 そこに一言付け加えてくれるかどうかが大事になります。

相手との信頼関係が深くなるのは、こんな時です。

 自分にはその一言を加える能力がないと思ったとき、安易に「これでいいんじゃない。」と答えても満足しないことがわかるかどうかということです。

 相手の表情や言動から察することができます。

 素直に「ごめん。私にはわからない。」と答えた上で、一緒に考えようと情報を集めたり、解決できる人を探したり、自分にできることを相手のために努力する姿勢が嬉しくなります。

 困ったことが解決できた時には、表情が変わります。その表情が変わるまで、一緒に付き合ってくれるから信頼が深まるのです。

 決していつも適切な判断ができるわけではありません。そして、求められる対応ができるわけでもありません。

 ここに誠実さが現れるのです。できない自分を認めた上で、自分らしく対応するしかないのです。求められていることを自分なりに受け止め、対応する姿勢がいいのです。

 私たちは、よく見てもらいたいという思いが強いとよいところばかりを見せようと無理をすることがあります。「ひょっとすると、期待に応えないと人間関係が崩れてしまうのではないか。」という不安を抱いてしまうと、嘘をついたり、見栄を張ったりすることもあります。

 これは、自分の問題です。困っている相手の手助けができる自分でなければならないという自分が嘘を尽かせたり、見栄を張らせたりするのです。

 自分らしさがなければ、必ずそれは見破られます。相手は感じているのです。「そんなに無理をしなくてもいいのに。」と思ったり、「あなたらしくないな。」と感じたりしています。

 答えが欲しいだけでないのです。相談するという姿勢の裏にある「信頼感」を感じるからこそ相談するのです。

 「先生だから。」と言われて無理な自分を演出していれば、必ずどこかで破綻を来すことになります。私たちは努力し続けるから「先生らしく」なるのです。

 答えられないからだめなのではありません。信頼を裏切るからだめなのです。ここにプロとしての生き方があります。

 何を求められているのかに気づき、精一杯答えようとする姿勢が大切になります。十分な答えが出せない自分ならば、努力するしかないのです。今は答えられなくてもいずれは答えられる自分になろうと努力するのです。

 それが、信頼できる先生になっていきます。常に一緒にいることに心がけるのです。答えられない自分でも離れないのです。時間をかけて、少しずつでも答えに近いものを見つけては、相手に伝えていくのです。この営みが信頼を生むのです。

 完璧な教師などいません。完璧な教師という幻想に惑わされて自分を苦しめるとしたらとてももったいないと思います。今の自分でいいのです。そして、その自分を生かしながら、足りない部分を補う努力をし続ける自分でいいのです。 


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