教えているのになかなか力がつかないと感じたことはないでしょうか。
教材研究に力を注ぎ、きめ細かく指導をしているのになぜ子どもの力にならないのだろうと、自分の力のなさに悲観することはないでしょうか。
そのたびに、努力したことがすぐに結果に結びつくような効率の良い指導はないかと考えてしまいます。
そこで、考えたいことが、脳のはたらきを十分に理解して取り組むと無駄が少なくなることは確かだということです。
学習は、4つの段階を経ています。
無意識的無能・・・・知らないからできない段階
意識的無能・・・・・わかっていてもできない段階
意識的有能・・・・・意識すれば、できる段階
無意識的有能・・・・意識しなくても、できる段階
教えたからわかるというものでもありません。もちろん教えたからできるということは、かなり無理があります。
人は、インパクトと繰り返しをしながら、この4つの段階を経て、わかったり、できたりしていきます。
この時、教師が言葉だけを駆使して教えても、言葉を理解する子どもにとって知らない言葉であっては、当然わかるはずもありません。
実感している言葉ならば、わかりやすく、子どもも理解することができます。
実感がなければ、わかりません。
ということは、まずは実感が前提になっているということです。
聞いたり、書いたり、体験したり五感をフル活用して得た情報であれば、子どもは実感してとらえることができます。
算数においても、算数的活動が重視されているのもそのためです。
式や言葉だけを使っても、なかなか子どもには理解できないことがあります。
具体から抽象へと対象を変えながら情報を得ていきます。また、具体と抽象がつながることがわかりやすさになります。
形のあるものは、イメージになります。
具体というのは、そのイメージを作り上げることに役立ちます。
つまり、言葉を自分なりにイメージできるのは、取り上げた言葉に関わる体験をもっているからわかるのです。
私たちが教材研究をするとき、どんな順序で授業を作り上げるかをイメージしますが、それも具体的な場面をイメージした方がより実践的になっていきます。
それを子どものレベルでイメージすることができれば、より子どもにわかりやすい授業を作ることができます。
このことから授業づくりのコツが見えてきます。
子どもが体験を通して、五感情報を得、イメージし、言語で表現する。その過程で実感できる・・・・そんな流れを大事にすることが脳のはたらきに合っていることになります。
授業づくりを脳のはたらきの視点から留意するポイントを整理すると次のようになる。
・五感情報を駆使しているかどうか。
教師の話だけでは、聴覚情報のみとなる。
見せたり、体験させたりする場面を用意してあるかどうかがポイント
・具体から抽象への流れを考えているか。
子どもに任せても具体と抽象をつなげるとは限らない。
得た情報を言葉やイメージにつながるような手だてを用意しているかがポイント
・感情を見る視点をもっているかどうか。
子どもがわかった、困った、わからない。などという表情を何らかの形で表現する。
そのサインを見落としてしまうと力がつかない。
言葉だけでなく、表情や態度から子どもの感情をつかむことができるかがポイント
もちろん、教える側に教える内容についての体験がなければ、教えることはできません。どんな感覚になるのかがわからないため、子どもの反応を受け取れません。
教材研究は、ただ教えるということよりも、どんな感情がわき上がるのかを実感する教材研究になっているかどうかがとても重要になります。
初めてわかった、できたときのあの感覚が蘇ってくれば、子どもにわかりやすく教える教師となって子どもの前に立つことができます。
わからない(できない)子どもの気持ちを理解し、子どもがわかっていく道筋を作ることができます。
わか(でき)れば、子どもは自然とそれを使いたくなります。そして、自慢したくなります。それが次につながる意欲になります。
「ねえ、おかあさん、これ見て!」「これは、こういうことなんだよう。」
と子どもが声を出して、語りかけるようになれば、わかった(できた)証拠です。
これを当たり前ととらえず、「すごいね。」「よくがんばったね。」の褒め言葉があると、子どもは自信をもち、繰り返し学習に向かっていきます。
これが繰り返しです。例えば、計算ドリルをたくさんさせることではないのです。その過程が重要です。
つまり、やった→褒められる→やるという繰り返しの中で子どもが能力を身につけていきます。
低学年ほど、きめ細かく「褒める」を介入させる必要があります。
・説明の過程で褒める必要があるかもしれません。
・一つできたときに褒める必要があるかもしれません。
・毎日繰り返し褒める必要があるかもしれません。
・努力をしている時に褒める必要があるかもしれません。
子どものやる気が持続するように褒め続けます。自分一人ではなく、褒めてもらえる対象も様々です。多くの人に認められる体験は自信につながります。
体験は、学習内容だけでなく、学習に向かう姿勢や態度までも含みます。
すべて子どもの自信につなげるための体験です。すべて繰り返しが必要になります。
可能性を秘めている子どもたちに体験を十分させながら、脳のはたらきをうまく利用して、子どもに力をつけたいものです。
教材研究に力を注ぎ、きめ細かく指導をしているのになぜ子どもの力にならないのだろうと、自分の力のなさに悲観することはないでしょうか。
そのたびに、努力したことがすぐに結果に結びつくような効率の良い指導はないかと考えてしまいます。
そこで、考えたいことが、脳のはたらきを十分に理解して取り組むと無駄が少なくなることは確かだということです。
学習は、4つの段階を経ています。
無意識的無能・・・・知らないからできない段階
意識的無能・・・・・わかっていてもできない段階
意識的有能・・・・・意識すれば、できる段階
無意識的有能・・・・意識しなくても、できる段階
教えたからわかるというものでもありません。もちろん教えたからできるということは、かなり無理があります。
人は、インパクトと繰り返しをしながら、この4つの段階を経て、わかったり、できたりしていきます。
この時、教師が言葉だけを駆使して教えても、言葉を理解する子どもにとって知らない言葉であっては、当然わかるはずもありません。
実感している言葉ならば、わかりやすく、子どもも理解することができます。
実感がなければ、わかりません。
ということは、まずは実感が前提になっているということです。
聞いたり、書いたり、体験したり五感をフル活用して得た情報であれば、子どもは実感してとらえることができます。
算数においても、算数的活動が重視されているのもそのためです。
式や言葉だけを使っても、なかなか子どもには理解できないことがあります。
具体から抽象へと対象を変えながら情報を得ていきます。また、具体と抽象がつながることがわかりやすさになります。
形のあるものは、イメージになります。
具体というのは、そのイメージを作り上げることに役立ちます。
つまり、言葉を自分なりにイメージできるのは、取り上げた言葉に関わる体験をもっているからわかるのです。
私たちが教材研究をするとき、どんな順序で授業を作り上げるかをイメージしますが、それも具体的な場面をイメージした方がより実践的になっていきます。
それを子どものレベルでイメージすることができれば、より子どもにわかりやすい授業を作ることができます。
このことから授業づくりのコツが見えてきます。
子どもが体験を通して、五感情報を得、イメージし、言語で表現する。その過程で実感できる・・・・そんな流れを大事にすることが脳のはたらきに合っていることになります。
授業づくりを脳のはたらきの視点から留意するポイントを整理すると次のようになる。
・五感情報を駆使しているかどうか。
教師の話だけでは、聴覚情報のみとなる。
見せたり、体験させたりする場面を用意してあるかどうかがポイント
・具体から抽象への流れを考えているか。
子どもに任せても具体と抽象をつなげるとは限らない。
得た情報を言葉やイメージにつながるような手だてを用意しているかがポイント
・感情を見る視点をもっているかどうか。
子どもがわかった、困った、わからない。などという表情を何らかの形で表現する。
そのサインを見落としてしまうと力がつかない。
言葉だけでなく、表情や態度から子どもの感情をつかむことができるかがポイント
もちろん、教える側に教える内容についての体験がなければ、教えることはできません。どんな感覚になるのかがわからないため、子どもの反応を受け取れません。
教材研究は、ただ教えるということよりも、どんな感情がわき上がるのかを実感する教材研究になっているかどうかがとても重要になります。
初めてわかった、できたときのあの感覚が蘇ってくれば、子どもにわかりやすく教える教師となって子どもの前に立つことができます。
わからない(できない)子どもの気持ちを理解し、子どもがわかっていく道筋を作ることができます。
わか(でき)れば、子どもは自然とそれを使いたくなります。そして、自慢したくなります。それが次につながる意欲になります。
「ねえ、おかあさん、これ見て!」「これは、こういうことなんだよう。」
と子どもが声を出して、語りかけるようになれば、わかった(できた)証拠です。
これを当たり前ととらえず、「すごいね。」「よくがんばったね。」の褒め言葉があると、子どもは自信をもち、繰り返し学習に向かっていきます。
これが繰り返しです。例えば、計算ドリルをたくさんさせることではないのです。その過程が重要です。
つまり、やった→褒められる→やるという繰り返しの中で子どもが能力を身につけていきます。
低学年ほど、きめ細かく「褒める」を介入させる必要があります。
・説明の過程で褒める必要があるかもしれません。
・一つできたときに褒める必要があるかもしれません。
・毎日繰り返し褒める必要があるかもしれません。
・努力をしている時に褒める必要があるかもしれません。
子どものやる気が持続するように褒め続けます。自分一人ではなく、褒めてもらえる対象も様々です。多くの人に認められる体験は自信につながります。
体験は、学習内容だけでなく、学習に向かう姿勢や態度までも含みます。
すべて子どもの自信につなげるための体験です。すべて繰り返しが必要になります。
可能性を秘めている子どもたちに体験を十分させながら、脳のはたらきをうまく利用して、子どもに力をつけたいものです。
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