ファミリーアシスト あすなろ教室(輝く瞳と素敵な笑顔を求めて)

お子様の幸せを願って、メール、スカイプでの相談、面談を行っています。是非ご利用ください。

愛情が見えるように伝える

2007-11-26 | 育児
 先日、警察の方と話をする機会を得た。非行に走った子どもたちの取り調べをしている方の話だ。「きまりで縛る前に人としてすることがあるはず。それをしないから子どもが育たない。」と。
 ある子どもに取り調べの後に食事をおごった。食事中何も話さない。黙って黙々と食べている。そして、ぼろっと「米粒を食べたことがない。」と話す。朝はカップヌードル、昼はコンビニでパン。夜はマックでハンバーグ。親からもらったわずかなお金で食事をしている。その後、心を開き家庭の様子を話した少年。愛情に飢えていると。食事を一緒にすること一つでも、子どもへの愛情の表れ。子どもが求めているものはお腹を一杯にすることだけではない。子どもは食事を通して心を愛情で一杯にしたがっている。
 自分の都合で子どもを振り回す親が多くなっている。愛情を形にして子どもに愛情を伝える努力をしなければならない。これは、教師も同じ。自分の都合ではなく、子どもが愛情を感じるような形にして子どもたちにすべきことを伝えなければならない。形の裏にある子どもへの思いや気持ちを強く意識しないと子どもには愛情は伝わらない。
 「静かに聞きなさい。」→聞き逃して困らないことを願っているよ。
 「勉強しなさい。」→困っていたらいつでも助けるよ。
 「友だちと仲良くしてね。」→仲良くできるか見ているからね。
 「丁寧に書いてね。」→できるじゃない。頑張るあなたが好きよ。
 日本人は愛情の伝え方が下手だと言われるが、それだけでは済まない。